無料で使えるビジネスチャットツールをお探しではないでしょうか?
ビジネスチャットツールは無料プランでも基本的な機能は利用できますが、利用人数や履歴の保存期間、データの容量に制限があります。利用環境に合わせたツールを導入しなければ、使いづらくなったり有料版へのアップグレードが必要になったりするかもしれません。
この記事では、無料で使えるビジネスチャットツールの特徴とツール選びのポイントをご紹介します。
無料で使えるビジネスチャットツールおすすめ5選
無料で使えるビジネスチャットツールは以下の5つです。
- Slack
- Chatwork
- Microsoft Teams
- LINE WORKS
- Typetalk
それぞれの特徴と無料版で利用できる機能を比較しながらご紹介します。
Slack
Slackは、Slack Technology社(アメリカ)が開発・運営するビジネスチャットツールです。日本におけるビジネスチャットツールのシェア率はMicrosoft Teamsに次ぐ2位となっており、多くの企業で導入されています。
Slackでは無料プランと有料プランが用意されていますが、無料プランでも利用できる基本機能は同じです。
2022 年9月1日には初めての価格改定が行われており、フリープランではメッセージ数 10,000 件、ストレージ容量 5 GB という制限がありましたが、過去90日間のメッセージ履歴とファイルストレージを無制限に利用できるようになりました。
◆Slackの特徴
- 外部サービスとの連携機能が充実
- 様々な条件で検索が可能
- 絵文字やチャットルームカスタマイズの種類が豊富
◆無料版Slackの機能
利用人数の上限 | 無制限 |
グループチャット機能 | 利用可能 |
履歴の保存期間 | 直近の90日分 |
データの容量 | 無制限(直近の90日分) |
対応デバイス | MacOS Windows Linux iOS Android Google Chrome Firefox、Safari Microsoft Edge |
チャット以外の機能 | チームメンバー同士の1 対 1の音声通話・ビデオ通話 |
外部サービスとの連携 | Googleカレンダー Trello Googleドライブ Dropbox Gmail Outlook Salesforce Senses Marketo ※10個まで |
有料版の料金 | プロ 1,050円/月 (月払い) プロ 925円/月 (年払い) ビジネスプラス 1,800円/月 (月払い) ビジネスプラス 1,600円/月 (年払い) Enterprise Grid 要問い合わせ ※2022 年9月1日に価格改定 |
公式サイト | https://slack.com/intl/ja-jp/ |
◆無料版Slackがおすすめなケース
- 従業員数が多い
- 容量の大きいファイルのやり取りを頻繁に行う
- 複数のプロジェクトが同時進行している
- 社外からでも利用したい
Chatwork
Chatworkは、Chatwork株式会社が提供するビジネスチャットツールです。36万社以上の企業で導入されています。
Chatworkでは無料プランと有料プランが用意されていますが、無料プランでも利用できる基本機能は同じです。有料プランを利用する前には1か月間のお試し期間が用意されているため、安心して導入できます。ただし、有料プランからフリープランへダウングレードすることはできません。
2022年10月06日にフリープランのサービス内容が変更される予定です
◆Chatworkの特徴
- 国産ツール
- シンプルな機能で誰でも使いやすい
- タスク管理機能付
◆無料版Chatworkの機能
利用人数の上限 | 100人まで |
グループチャット機能 | 無制限 ※2022年10月6日以降 |
履歴の保存期間 | 無期限 直近40日以内に投稿された最新5,000件が閲覧可能 ※2022年10月6日以降 |
データの容量 | 5GB |
チャット以外の機能 | ビデオ・音声通話 タスク管理 ファイル管理 |
有料版の料金 | ビジネス 600円/月 (月払い) ビジネス 500円/月 (年払い) エンタープライズ 960円/月 (月払い) エンタープライズ 800円/月 (年払い) |
公式サイト | https://go.chatwork.com/ja/ |
◆無料版Chatworkがおすすめなケース
- 少人数での利用が中心
- 容量が大きいファイルのやり取りが少ない
- チャットツールの利用経験が少ない
Microsoft Teams
Microsoft Teamsは、MicrosoftのOffice365サービスに含まれるビジネスチャットツールです。チャットだけでなく、音声通話やオンライン会議、ファイル共有・共同編集も可能です。共有ドキュメントにファイルを保存することで、ファイルを共有しながら作業を進めることができます。
Microsoft Teamsには、以下のようにさまざまなデバイスに対応したアプリが用意されています。
- Windows・Macパソコンのブラウザ上で起動するオンラインアプリ
- ダウンロードしてインストールするデスクトップアプリ
- AndroidとiOSのスマートフォンやタブレットに最適化されたモバイルアプリ
◆Microsoft Teamsの特徴
- Outlookの予定表とスケジュールが連動する
- 大規模なWeb会議にも対応可能
- Office365の契約があれば追加料金ゼロで利用できる
無料版Microsoft Teamsの機能
利用人数の上限 | 無制限 |
グループチャット機能 | 利用可能 |
履歴の保存期間 | 無期限 |
データの容量 | 5GB |
チャット以外の機能 | ビデオ・音声通話 |
外部サービスとの連携 | Officeアプリ Zoom Trello Evernote |
有料版の料金 | Microsoft Teams Essentials 430円/月 Microsoft 365 Business Basic 540円/月 Microsoft 365 Business Standard 1,360円/月 ※年間サブスクリプションの場合 |
公式サイト | https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software |
◆無料版Microsoft Teamsがおすすめなケース
- Microsoft 365を利用している
- オンライン会議を頻繁に行っている
- ファイルを共有して作業を行っている
LINE WORKS
LINE WORKSは、LINEに掲示板・カレンダー・アドレス帳など仕事で使う機能をプラスしたビジネスチャットツールです。ワークスモバイルジャパン株式会社が提供しています。馴染みのあるLINEの画面・スタンプなどの機能を受け継ぎ、誰でもすぐに使い始められます。
◆LINE WORKSの特徴
- LINEと同じ使い勝手で抵抗なく使える
- ISO認証のセキュリティ
- LINEユーザーともやり取りが可能
◆無料版LINE WORKSの機能
利用人数の上限 | 100人 |
グループチャット機能 | 利用可能 |
履歴の保存期間 | 1か月/ 3か月/ 6か月/ 1年/ 2年/ 3年から選択 |
データの容量 | 5GB |
対応デバイス | ブラウザ版(Chrome・Edge) PC版アプリ(Windows 10 1903 以降・macOS 10.14 以降) モバイル版(Android: 6.0以降・iOS(iPhone, iPad含む): iOS 12(iPadOS13.x)以降) |
チャット以外の機能 | メール アドレス帳 掲示板 カレンダー アドレス帳 タスク アンケート メール Drive |
外部サービスとの連携 | LINE i-Rental注文アプリ THANKS GIFT Mobiconnect など |
有料版の料金 | スタンダード 450円/月 (年額契約) アドバンスト 800円/月 (年額契約) |
公式サイト | https://line.worksmobile.com/jp/ |
◆無料版LINE WORKSがおすすめなケース
- 普段LINEを使用している
- 少人数での利用が中心
- 容量が大きいファイルのやり取りが少ない
Typetalk
Typetalkは、株式会社ヌーラボが提供しているビジネスチャットツールです。
◆Typetalkの特徴
- 絵文字・いいね機能によるコミュニケーション
- シンプルな機能で誰でも使いやすい
- トピックをグループ化できる
◆無料版Typetalkの機能
利用人数の上限 | 10ユーザーまで |
グループチャット機能 | 利用可能 |
履歴の保存期間 | 不明 |
データの容量 | 1GB |
対応デバイス | デスクトップアプリ モバイルアプリ(iOS, Android) |
チャット以外の機能 | なし |
外部サービスとの連携 | Cacoo Backlog GitHub |
有料版の料金 | スタンダードプラン 638円/月 スタンダードプラン 6,380円/年 ※3ユーザーの場合 ※ユーザー数に応じて料金が変化 |
公式サイト | https://www.typetalk.com/ja/ |
◆無料版Typetalkがおすすめなケース
- 少人数での利用が中心
- ファイルのやり取りがほとんどない
無料版ビジネスチャットツール選びのポイント
無料版ビジネスチャットツール選びのポイントは以下の通りです。
- チャットする相手が誰なのか
- 利用人数の上限
- グループチャット機能が利用できるか
- 履歴の保存期間
- データの容量
- セキュリティ対策
- 操作性
- 対応しているデバイス
- 有料版へアップグレードできるか
- チャット以外に利用できる機能
- 他のツールとの連携
チャットする相手が誰なのか
無料版ビジネスチャットツールを選ぶ際には、誰とチャットするのかを意識することが重要です。ビジネスチャットツールで相手と会話するには、自分だけでなく相手も同じツールを使用する必要があります。
チャットをする相手が自社社員だけであれば、どのビジネスチャットツールを選んだとしても全員が利用できます。しかし、社外の人とチャットをする場合は、相手に対して自社が導入しているビジネスチャットツールを導入してもらうか、相手が利用しているツールを新たにダウンロードするしかありません。
フリーランスのように不特定多数の人とチャットをする場合は、複数のビジネスチャットツールを使用するケースが一般的です。下請け企業のように比較的立場が弱い場合には、相手に合わせるしかない場合もあるでしょう。
NTT西日本が運営するビジネス情報サイトBiz Clip(ビズクリップ)が行った企業のビジネスチャット利用実態調査によれば、メインで使用するビジネスチャットの割合は以下の通りです。
- Microsoft Teams:62.8%
- Slack:8.2%
- Google Chat:7.6%
- LINE WORKS:4.8%
- Chatwork:3.6%
一方、アンケートの支援事業を手掛けるモニタス(東京都港区)が行った従業員数100人未満の企業への質問では、以下のような結果になっています。
- Chatwork:4.7%
- Slack:3.9%
- LINE WORKS:3.8%
- Microsoft Teams:3.2%
自社だけでなく社外の人ともチャットする場合には、チャットをする相手がどのビジネスチャットツールを使用しているのかを意識しましょう。
利用人数の上限
無料版ビジネスチャットツールには、利用人数に上限があるものもあります。
今回ご紹介した無料版ビジネスチャットツールの利用人数の上限は以下の通りです。
- Slack:無制限
- Chatwork:100人まで
- Microsoft Teams:無制限
- LINE WORKS:100人まで
- Typetalk:10人まで
社員数が100人以上であれば、SlackかMicrosoft Teamsのどちらかを選ぶか、有料版のビジネスチャットツールを利用することになるでしょう。
グループチャット機能が利用できるか
無料版ビジネスチャットツールには、作成できるグループチャット数に制限があるものもあります。
グループチャット機能とは、複数人で会話ができるチャットルームのようなものです。チームや部署ごとにチャットする相手を設定することで、設定されたメンバー同士で会話ができます。グループチャットに参加していない人には会話の内容は分かりません。
作成できるグループチャット数に制限があると、チームや部署ごとにグループチャットを作成できないことも想定されます。
複数の社員が共同で作業を行う場合や会話の内容を複数の社員が確認する必要がある場合には、グループチャット機能が利用できるビジネスチャットツールを導入しましょう。
履歴の保存期間
無料版ビジネスチャットツールには、履歴の保存期間に制限があるものもあります。
Slackの場合はメッセージ数 10,000 件まで閲覧できていましたが、2022年9月1日以降は過去90日間のメッセージしか閲覧できません。
Chatworkでは、2022年10月6日以降だと直近40日以内に投稿された最新5,000件が閲覧可能です。
データの容量
無料版ビジネスチャットツールでは、送受信できるデータの容量が制限されているものもあります。
今回ご紹介したビジネスチャットツールのデータ容量は以下の通りです。
- Slack:無制限(過去90日間分)
- Chatwork:5GB
- Microsoft Teams:5GB
- LINE WORKS:5GB
- Typetalk:1GB
有料版にアップグレードすることでデータの容量を増やすことができます。
セキュリティ対策
ビジネスチャットツールでは、他人に聞かれては困る会話をしたり、機密情報や重要なデータのやり取りを行うことも多いです。ビジネスチャットツールは複数で使用することが前提となるため、用途に合ったレベルのセキュリティ対策を施したツールを選びましょう。
操作性
メールなどとは異なり、手間をかけずにメッセージの送受信ができることがビジネスチャットツールの魅力です。起動までに時間がかかりすぎたり、直感的に操作しづらかったりすれば不便に感じるかもしれません。
対応しているデバイス
ビジネスチャットツールは、パソコンで使用する場合だけではありません。社外からスマホでメッセージを確認することもあります。社内で導入しているデバイスが動作環境を満たしているかを確認したうえで選ぶようにしましょう。
有料版へアップグレードできるか
無料版ビジネスチャットツールから有料版にアップグレードできるか、アップグレードすることでどのような機能が利用できるのかもツール選びで重要なポイントです。
SlackやChatwork、Microsoft Teamsの場合は、特定の社員だけが有料版にアップグレードすることが可能です。一方、Typetalkの場合は、フリープランから有料版のスタンダードプランへ変更すると利用者全員が有料版を使用することになります。
無料版ビジネスチャットツールを使い続けることが前提なのか、将来的に有料版へのアップグレードを前提とするのかを検討したうえで導入するツールを選びましょう。
チャット以外に利用できる機能
無料版ビジネスチャットツールを選ぶ際には、チャット以外にどのような機能が利用できるのかを確認しておきましょう。
ほとんどのビジネスチャットツールでは音声通話とオンライン会議が行えますが、無料版では参加人数が制限されるツールもあります。チャット以外に利用したい機能がある場合には、無料版でも利用できるか確認しておきましょう。
他のツールとの連携
無料版ビジネスチャットツールには、外部ツールと連携できるものもあります。ビジネスチャットツールによって連携できるツールが異なるので、どんなツールと連携できるのかを確認したうえでツールを選びましょう。
無料版ビジネスチャットツールはVoicePingとの併用がおすすめ
チャットツールとしては無料版のビジネスチャットツールで満足しているものの、コミュニケーションの質・量が物足らないという場合には、バーチャルオフィスツール「VoicePing」との併用がおすすめです。
ビジネスチャットツールは無料でそのまま使い続け、弊社ツールを併用することでより良いパフォーマンスが出せるでしょう。VoicePingにはSlack・Chatworkとの連携機能があるため、有料版へアップグレードするより費用を抑えてWEB会議や雑談、録画機能、議事録自動作成機能などが利用でき、VoicePing内でしか得られないリアルタイムな情報をチャットツールでも共有できます。
VoicePingとは
VoicePingは、テレワークの生産性や社員のエンゲージメントを最大限に高める仮想オフィスツールです。
【VoicePingの特徴】
特徴1.ワンクリックで声かけできる
話せるステータスの相手にだけ、ワンクリックで声をかけられます。声をかけると、参加・拒否のボタン付き通知が相手の画面に表示されます。
特徴2.音声翻訳機能を搭載
VoicePingでは音声翻訳機能を搭載しています。日本語や英語だけでなく、中国語やベトナム語などをリアルタイムで翻訳可能です。
特徴3.会議の内容を録画できる
会議室内で行われた会議の内容をワンクリックで録画して、Web上で保存・管理できます。