web面接(オンライン面接)ツール8選|採用を効率化するツールとは

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新型コロナウイルスの流行を機に、web面接を行う企業が増加しました。

web面接の際に、web会議ツールとして普及されているzoomやGoogle meetなどのツールをそのまま利用している場合が多いです。

しかし、採用面接というのは社内の会議とは性質が異なるため、普段使用しているツールを採用にも使用することで、セキュリティ面や通信面などでデメリットが生じてしまう場合があります。

だからと言って社内の会議用と外部の人とのミーティング用にツールを分けると、社内で利用するツールの管理コストが大きくなります。今回は、web面接ツールのメリット・デメリット、比較すべきポイントを踏まえながら、おすすめのweb面接ツールをご紹介します。

web面接ツールとは、求職者と企業がオンラインで面接を行うためのツールです。web面接を行う際、現状zoomやGoogle meet など広く普及しているweb会議ツールをそのまま利用することが多いですが、harutakaやBioGraphなど面接に特化したツールもあります。このようなツールでは、面接だけではなく、エントリーから応募者評価まで、一貫してそれらのツール内で行うことができます。

web面接(オンライン面接)ツールのメリット

web面接ツールを使用すると様々なメリットがあります。採用を行う企業側にとってのメリットを4つご紹介します。

1. 面接のスケジュールが組みやすい

対面での面接では、遠方の応募者が企業に到達するまでの時間を考慮して、スケジュール調整をする必要があります。web面接を利用すれば、移動時間を考慮する必要がありません。例えば、転職者の場合には、休みをとらなくても仕事の合間で面接することが可能です。したがって、応募者が柔軟に面接のスケジュールを組むことができます。

2. 会場設営などの準備が不要

web面接ツールを利用して、web面接を行うと、会場を用意する必要がなくなります。そのため、web面接の利用はコストの削減につながります。

3.良い人材の確保につながる

面接のために直接会いに来なくても良いので、世界中どこにいても採用活動が可能です。したがって、地方や海外など遠方に住んでいる優秀な人材の確保にもつながります。

4.面接内容を録画できる

Web面接ツールには、録画機能が利用できるものがあります。面接内容を録画しておくと後から見返すことができます。そのため、忙しい企業の最終決定者の時間の都合が合わなくても面接をセッティングでき、選考期間が短縮され、優秀な人材の確保につながります。

web面接(オンライン面接)ツールのデメリット

web面接を行うといくつかのメリットが生まれますが、注意すべき事項も生じます。

1. 通信トラブル

オンラインで会話したことがある人なら、誰でもコミュニケーションの取りづらさを経験したことがあるのではないでしょうか?

会話相手の細かい表情を読み取りづらい、届く声のタイミングに遅延が生じて相手の声を自分の声で遮ってしまう、通信環境に不具合があり声にノイズが入ってしまう。このようなトラブルが面接中に起こり、話を相手が聞き取れなかった場合に、同じ内容を二度話さなくてはいけなくなり、面接時間が予定より押してしまうことがあります。

2. 使用する面接ツール説明の手間

企業側は、応募者がなるべくシステムの不具合や使いにくさによって面接が進まなくなることを防ぐ必要があります。そのため、使用する面接ツールの説明は必須です。応募者が使用したことのないツールの場合、アプリのインストール・アカウント作成・面接ルームにつながるリンクをそれぞれ説明する必要があり、工数が増えます。

3. 会社の雰囲気を伝えにくい

対面の面接では、会社に実際に足を運ぶため社内の雰囲気を感じたり、職場で働く人を間近で見ることができます。現場を見ることで応募者自身が現場で働く姿を想像できるので、応募者の志望度を高めやすいのです。しかし、オンライン面接では姿や社内の雰囲気を見たり、感じたりすることができないため、その企業で働くイメージを持ちにくくなります。

4. セキュリティの問題

応募者が自宅ではなく、カフェなど公共の場所でweb面接を受けている場合など、応募者の話す内容を第三者に聞かれてしまう可能性があります。

また、応募者がフリーWi-Fiを使用していると、ハッキングされるリスクもあります。

応募者すべての安定した通信環境やセキュリティ面で安全な面接場所を確保できないため、セキュリティ面でのリスクは常につきまといます。

web面接(オンライン面接)ツールの比較ポイント

web面接ツールを選ぶときに大切なポイントを6つご紹介します。

録画機能の有無・利便性

録画機能があると、採用の可否や、次の面接に進めるかどうか判断に迷った際に、複数の面接官で動画を見ながら意見交換ができるため、採用の精度が上がります。

この時、録画ファイルをチームメンバーや上司に共有することが簡単にできるかどうかも一つのポイントになります。中にはクラウドに自動で保存され、PCにダウンロードしなくてもweb上で閲覧できるサービスもあります。

汎用性のあるツールか

採用面接のためだけに専用のツールを導入すると、社内会議や商談の時にはまた別のツールを利用するので、社内で管理しないといけないツール、メンバーが使い方を覚えないといけないツールが多くなってしまいます。社内で利用するツール数を抑えたい場合には、外部の人と行う面接や商談だけでなく、頻度の高い社内ミーティングにも使える汎用性の高いツールかどうかも一つの選定ポイントとなります。

セキュリティ

面接の際にはセキュリティ面も考慮してツールを選択する必要があります。web面接を行うことで、機密情報をオンライン上でやり取りすることになります。応募者の個人情報はもちろん、社内の情報が第三者に漏れる危険性があります。
通信暗号化・面接ルームのURL発行(随時新しいものを使用する)・パスワード設定・待機室の設定・面接者の追放機能などが備わっているかを確認するといいでしょう。

データ通信量

通信量が多いツールの場合、参加者のネット環境やPCのスペックによって、会話に遅延が生じたり、映像がフリーズしたりと様々な問題が生じます。面談が中断された場合、日程を改めて調整するなど工数が増えてしまいますので、安定した面接を行えるツールを選ぶ必要があります。

アカウント作成・ツールインストールなしで面接可能か

面接を行うための専用のアカウント作成やツールインストールをしなければいけない場合、企業側は事前にアプリの使い方を応募者に説明する必要が生じます。また、応募者にとっても、普段使わないアプリを1回の面接のためにデバイスにインストールしないといけないので負担となります。

価格

面接を行うための専用のアカウント作成やツールインストールをしなければいけない場合、企業側は事前にアプリの使い方を応募者に説明する必要が生じます。また、応募者にとっても、普段使わないアプリを1回の面接のためにデバイスにインストールしないといけないので負担となります。

おすすめのweb面接ツール8選

企業の採用効率が上がるweb面接ツール8選をご紹介します。上で述べたweb面接ツールの比較ポイントを踏まえてツールを選択しましょう。

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出所:https://voice-ping.com/

VoicePingは、先ほど紹介したweb面接ツールのデメリットをすべてカバーしている仮想オフィスツールです。

セキュリティ面に関しては、面接者に共有するURLに有効期限が設けられており、招待された面接者が利用できる仮想空間領域を企業側で制限できるため安全です。

また、スムーズな採用面接を実現できます。応募者はアプリインストール・アカウント作成不要でURLにアクセスすればすぐに面接を行えます。面接の録画データと自動文字起こしされた議事録がクラウドに残るので簡単に社内共有が行えます。

zoomやmeetに比べてカメラオンの際に映る範囲が狭いため、より少ない通信量で接続でき、会話の遅延も軽減します。

さらに、相手に話しかけても良いタイミングにワンクリックで話しかけられる「声かけ」機能があるため、採用だけでなく頻繁に行われる社内会議にも適しています。

使用人数
・無料プラン 最大10人まで
・スモールプラン 最大30人まで
・プレミアムプラン 最大100人まで
・エンタープライズプラン 無制限 
価格
・無料プラン 0円
・スモールプラン 8250円/月
・プレミアムプラン 22000円/月
・エンタープライズプラン 550円/一人/月 
事前準備
アカウント・不要 アプリインストール・不要
主な機能
ゲスト招待(URLのみで仮想オフィスに入る)
録画(クラウド)
会議中の音声自動文字起こし
音声翻訳
会議議事録がweb上で整理
ワンクリック録画
オフィス内にいる人への声掛け
タイムトラッキング機能での生産性管理
slack,chatworkとの連携可能
使用目的
テレワーク・商談・採用面接・ウェビナー

※アカウント・アプリインストール不要は面接者に限った内容です。

Zoom

出所:https://zoom.us/

アカウント作成の必要がないため、誰でも簡単に会議や面接に参加することができます。また、基本的な機能はそろっているため、面接・会議・ウェビナーを開催するうえでは大きな問題はありません。

しかし、zoomは過去にいくつかセキュリティの脆弱性が指摘されることがありました。過去に起こった事例として、zoomを利用者の情報がFacebookに自動で送信されていたことや、「エンドツーエンド」と呼ばれる高度な暗号化でセキュリティの強さを主張していたが、実際には、暗号をzoom側で解除できるようになっていたことなどが挙げられます。現在は解決済みとなっていますが、このような事例も考慮する必要があります。

※アカウント・アプリインストール不要は面接者に限った内容です。

Webex

使用人数
・ベーシック 100人
・プロ 100人
・ビジネス 300人
・ビジネスプラス 300人
価格
・ベーシック 無料
・プロ 2125円/人/月
・ビジネス 2999円/人/月
・ビジネスプラン 3438円/人/月
事前準備
アカウント・不要
主な機能
・録画機能(ローカル(無料版)・クラウド(有料版))
・Outlook、Gmailからミーティングスケジュール
・文字起こし
・外見補正機能
使用目的
リモートワーク・採用面接・ウェビナー・商談
出所:https://www.webex.com/

Webex最大の特徴は、合成イマーシブシェア機能です。合成イマーシブ機能とは、共有中のコンテンツに自分の姿が合成される機能です。まるで対面でプレゼンテーションを行っているような体験ができます。
この機能を使えば、採用のなかで、実際に応募者が資料を用いて説明する場合も、応募者の人柄や態度を対面の時のように想像しやすくなります。
また、Webexは最大10万人まで参加できるため、採用・会議だけでなくウェビナーにも利用可能です。

使用人数
・Webex Free 最大100人まで
・Webex Starter 最大150人まで
・Webex Business 最大200人まで
・Webex Enterprise カスタマイズ
価格
・Webex Free 無料
・Webex Starter 1700円/人/月
・Webex Business 2700円/人/月
・Webex Enterprise カスタマイズ
事前準備
アカウント・不要 アプリインストール・不要
主な機能
・録画機能(クラウド)
・合成イマーシブシェア機能
・チャット、メモ、挙手、投票
使用目的
ウェビナー・会議・採用面接

※アカウント・アプリインストール不要は面接者に限った内容です。

Skype

出所:https://www.skype.com/ja/

画面共有や録画機能もあり、シンプルなユーザーインターフェースで手軽に使用できます。
Skypeは、もともと1対1のコミュニケーションを想定して設計されているため、メッセージ機能が充実しています。メッセージへのリアクションや、メンション機能もあるので、スムーズな会話を行うことができます。 
しかし、オンライン面接で用いられる他のツールに比べて、データ通信料が多く不具合が起きやすいです。
また、Skypeは有料プランであるSkype for Businessの提供終了を発表しています。(2021.7.31)そのため、Skypeは無料プランの提供のみとなり、他のツールに比べて、機能数が少なく、小規模の面接や会議に使用できます。

使用人数
100人
価格
無料
事前準備
アカウント・不要 アプリインストール・不要
主な機能
・画面共有
・録画機能(クラウド,30日で自動削除)
・リアルタイムの字幕
使用目的
短い会議・採用面接

※アカウント・アプリインストール不要は面接者に限った内容です。

Google Meet

出所:https://meet.google.com/

Google MeetはGoogleアカウントを持っていなくても応募者がワンクリックで面接に参加することができます。会議を開くときもとてもシンプルです。「新しい会議を作成」というボタンを押すだけですぐに会議を開催でき、参加して欲しい人に招待リンクを送るだけです。

シンプルな画面設計で、Web面接や会議のための基本的機能を備えています。他のGoogleアプリである、GoogleカレンダーやGoogleスプレッドシートなどと連携することができるので、普段Googleカレンダーで予定を立てている方にとっては使い始めやすいです。

また、会議や面接中の録画はGoogleドライブに保存されます。一連の動作がGoogle内で完結しているので使用しやすいです。しかし、Googleドライブにも容量の制限があります。録画の容量に注意が必要となります。

使用人数
・Business Starter 100人まで
・Business Standard 150人まで
・Business Plus 500人まで
・Enterprise Standard 500人まで
・Enterprise Plus 1000人まで
価格
・Business Starter 680円/人/月
・Business Standard 1360円/人/月
・Business Plus 2040円/人/月
・Enterprise Standard 要お問い合わせ
・Enterprise Plus 要お問い合わせ
事前準備
アカウント・不要 アプリインストール・不要
主な機能
・録画機能(グーグルドライブ)
・画面共有
・Googleカレンダー・ドキュメント・スプレッドシートなどのコラボレーション
使用目的
会議・商談・採用面接

※アカウント・アプリインストール不要は面接者に限った内容です。

BioGraph

出所:https://www.biograph.jp/

BioGraphは面接に特化したweb面接ツールです。web面接に特化しているので、面接中だけでなく、スケジュール管理や応募者管理まで行えるツールとなっています。

また、オプションを追加すれば、面接中の動画を録画することもできます。他にも、事前に企業が作成した質問リストを見て、応募者が質問に答える場面を録画したものを選考するという録画選考というサービスもあります。

面接をより効率化するために、一次面接にこの録画選考を行うこともでき、採用効率が上がるサービスとなっています。

使用人数
記載なし
価格
・トライアル 無料
・ミニマム 11,000円/月
・スタンダード 33,000円/月
・プラチナ 55,000円
・エンタープライズ 別途見積もり
事前準備
アカウント・不要 アプリインストール・不要
主な機能
・録画機能
・共有機能
・面接時間前の通知機能
・面接スケジュール管理履歴書PDF生成
使用目的
採用面接

※アカウント・アプリインストール不要は面接者に限った内容です。

jinjer Meeting

出所:https://www.calling.fun/

jinjerミーティングは、会議・営業・採用など広い使用が期待できます。それぞれの業務のために、必要な基本的機能がすべてそろっています。画面共有・録画・リアクションボタンなどの機能はもちろん装備されています。

他にもメモ機能があります。メモ機能は、参加者全員にメモの内容が同期されているため、議事録やタスクなどの確認をしたり、そのメモをダウンロードすることもできます。

操作性の点でも、とても分かりやすい画面設計になっています。システムに慣れていない採用活動の応募者にも抵抗なく使ってもらえるでしょう。

また、会議や採用活動が終わり、web会議ルームを退出した後にアンケートを表示できるというのがこのツールの大きな特徴です。会議についての理解度や満足度をアンケートを通じて知ることができます。そのフィードバックをもとにさらなる顧客体験の向上を目指すことができます。

使用人数
120人
価格
初期費用22万+1ID1,650円(51IDごとの追加購入)
事前準備
アカウント・不要 アプリインストール・不要
主な機能
・録画機能
・URLワンクリックで通話可能
・画面共有
・通話後の任意アンケート機能
使用目的
会議・採用面接・商談

※アカウント・アプリインストール不要は面接者に限った内容です。

playse.

出所:https://playse.jp/meet

playse web面接は、採用特化型のWeb面接ツールです。採用に特化しているので、エントリーから最終面接まで採用業務をサポートしてくれます。

このツールの大きな特徴として、応募者のアクティビティを把握するための、ダッシュボードがあります。ダッシュボードでは、応募者の人数や、面接確定の人数、選考中の人数、採用した人数といったそれぞれの数値がグラフになってまとめられていて、採用活動の進捗状況が簡単に確認できるようになっています。

また、面接結果を評価シートで管理できます。評価の際に、採点基準などを設けていれば応募者の評価をレーダーチャートとしてまとめ、視覚的に評価結果が把握できるので、確実でわかりやすく、素早い選考が実現できます。

使用人数
お問い合わせ
価格
・スターター 初期費用:0円 利用価格:月額14,800円
・ベーシック 初期費用:50,000円 利用価格:19,800円
・エンタープライズ お問い合わせ
事前準備
アカウント・必要 アプリインストール・不要
主な機能
・Web会社説明会のためのページ作成機能
・動画選考
・応募者管理
・エントリーシート
・評価シート面接録
・スケジュール調整
使用目的
採用面接

※アカウント・アプリインストール不要は面接者に限った内容です。

harutaka

出所:https://harutaka.jp/

harutakaは採用効率を第一に考えた採用特化型Web面接ツールです。通常、エントリー、書類選考という流れの選考フローになりますが、harutakaでは、エントリーと書類選考をエントリー動画としてまとめることで、選考のリードタイムを短縮することができます。

通常の書類選考よりもエントリー動画のほうが、より応募者の雰囲気が伝わりやすく、採用のミスマッチを早期に防ぐことができそうです。応募者管理や選考の進捗管理はもちろん、応募者への質問フォームを作成したり、評価シートも自由に設定できます。エントリー動画やライブ面接の録画データから、データ分析ができるため、次回の採用にも活かすことができます。

このツールの大きな特徴は、接続確認ダッシュボードです。接続確認ダッシュボードで、面接官と応募者の接続テスト状況が把握できるため、通信トラブルを未然に防ぐことができます。

使用人数
記載なし
価格
お問い合わせ
事前準備
アカウント・不要 アプリインストール・不要
主な機能
・エントリー動画
・接続状況ダッシュボード
・録画機能
・スケジュール管理機能
使用目的
採用面接

※アカウント・アプリインストール不要は面接者に限った内容です。

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