近年では日本でも街中で外国人を見かけることも増え、異なる背景を持った人たちとの交流が日常茶飯事になってきました。教育現場もそれに備えるように、徐々に海外の学校との交流が増えつつあるようです。今回は台湾の学校との交流会にVoicePingをご利用いただいた、北海道釧路北陽高等学校の工藤先生と小野先生にお話をお伺いしました。
工藤さんは今回のイベントでどのような部分を担当されたのでしょうか?
工藤さん:
今回、台湾の高校生と先生方を迎える文化交流イベントだったのですが、私と小野先生はイベント全体のオーガナイズを担当しました。計画から実施までを通して調整し、ICTについては詳しくない部分もありましたが、小野先生に助けていただきながら取り組みました。
そもそも音声翻訳ツールを導入しようと思った背景と、VoicePingを選んだ理由はなんですか?
工藤さん:
はい。式典には様々な言語でのスピーチがあるため、すべての方が安心して楽しめる空間を作る必要がありました。時間も限られていたので、従来の人による通訳ではなく、リアルタイムでスムーズに進行できるAIツールを探していたんです。そこで英語に限らない言語対応の実績があるVoicePingを見つけて、お願いしたという流れです。
次郎丸:
そもそも人間の通訳を依頼するという選択肢はありませんでしたか?
工藤さん:通訳だとある程度話を聞いた上で話始めるという形になるので、ネイティブとそうではない人で理解のタイミングがずれてセレモニー中の一体感が生まれにくいんですよね。
小野さん:
加えて今回の場合はプログラムのスケジュールがきつめの状態でした。通訳を介しての翻訳だとさらに時間がかかってしまいますが、VoicePingの翻訳サービスだと時間の圧縮につながったでそういった面でも貢献していただけました。
実際にVoicePingを使って、課題は解決できましたか?
工藤さん:
はい、本当にやりたいことを叶えてもらったような形です。セレモニー中の字幕も、日本語はどうしても話がある程度完成しないと翻訳できないという特性もある中で、内容を抑えて自然なタイミングで表示されました。特に日本語の文字起こしの精度が非常に高くて驚きました。
参加者の方からの反応は何かございましたか?
工藤さん:
600人ほどの生徒が参加したのですが、字幕を見て笑ったり拍手したり、会場全体で一緒に楽しめたという印象です。台湾のゲストの方々からも「楽しかった」と言ってもらえましたし、来賓の方々も字幕で内容を理解できていたようです。
同じような空気感でセレモニーを楽しめたのがとても良かったです。
逆に「ここはもう少し改善してほしい」と思った点はありましたか?
工藤さん:
VoicePing自体というより、AIの限界を感じる場面もありました。例えば、台湾語と英語が混在するスピーチがあった際に、翻訳が追いつかないこともありました。ただ、逆にそれが生徒たちにとって「自分も英語を話せるようになりたい」と思うきっかけにもなったと感じています。
今後の展望についてはいかがでしょうか?
工藤さん:
今回の台湾の学校とは、今後も交流関係を深めていく予定です。おそらく年に一度の交流が続いていくことになると思います。また、釧路も含めて多様な背景の人が増えている今、生徒たちには言語だけでなく“相手を理解する力”も育んでほしいと考えています。VoicePingのようなツールがあれば、それを支える大きな力になると感じました。

いくつかのモニターと大きいプロジェクターを使って、リアルタイム翻訳を表示したそうです。
最後に何かコメントがございましたらお願いします。
小野さん:
今回使わせていただいて、教員の中でも、授業で様々な国の人々へインタビューをしたいとの声がありました。本質的なコミュニケーションが取れるツールだと感じました。
工藤さん:
言語自体について子どもたちに力をつけさせるのも大事なことですけど、言語にとどまらないことも大事なので、例えば私たち大人の異なる文化の話を伝えるのではなく、顔と顔を見て実際にお話をして体験的に学ぶ機会を学校現場でも作ってあげられるのかなって思ってるので、そういった時にもお助けいただきたいです。
次郎丸:
VoicePingは月額の契約もございますので、ぜひご確認くださいますと幸いです。
まとめ
釧路北陽高等学校における、台湾の学校との交流セレモニーにVoicePingを導入した際のお話をお伺いしました。
異なる文化で異なる母国語を話す人たちが集まる中、通訳ではなくVoicePingを導入することでセレモニーの会場に一体感を作ることができたとのことでした。
言語習得機会に限った話ではなく、今回のセレモニーのような異なる背景を持った人たちとの交流を重視する場において、一体感を形成するという点でVoicePingは力になれると感じました。
より正確かつ自然な翻訳体験を提供するため、引き続き開発に尽力して参ります。
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