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サンフランシスコで開催されたTechCrunch Disrupt 2024に参加してきました!

こんにちは。VoicePingでエンジニアをしている山田です。

2024年10月28日から30日にかけて、シリコンバレーで開催されたTechCrunch Disrupt 2024に参加してきました。世界中からスタートアップの創業者や投資家などが多数参加しており、勉強になったことも多かったので本イベントでの経験を共有したいと思います。

TechCrunch Disrupt 2024とは

TechCrunch Disrupt 2024とは10,000人以上の参加者を有し、かつその内の約50%がスタートアップ企業であり、また約1,200人の投資家が集まるなど、スタートアップ企業と投資家にとって次の新しいイノベーションを発見する大規模なTechイベントです。このイベントではスタートアップ企業のブースだけでなく、セッションやラウンドテーブルが100回以上用意されており、今日の最前線で活躍するリーダーや投資家から話を聞くことができます。また一部のセッションでは投資家やスピーカーとQ&Aをすることができるので、新しいアイデアを発見するだけでなく疑問を解消し次のステップへ踏み出すきっかけを作ることができます。また、AI、Builders, Disrupt, SaaS、Fintech、Spaceの6つのステージが用意されており、それぞれの業界のトピックに関する議論を聞くことができます。こちらのステージでは質問などはあまりできないような感じでしたが、最新のトピックに関するものばかりで非常に面白いです。それだけでなく、このイベントのパートーナー企業などが主催するSide Eventsというものが存在し、交流会やパーティー、ワークショップなど様々な形式のイベントが、Disrupt Eventが開催する週に実施されます。

会場に到着

まず入館バッジを受け取った際に奇妙なボタンがあることに気づきました。このボタンを二人同時に長押しするとお互いの名前や会社名、立場、メールアドレスなど後で連絡を取る際に必要な情報がスマホのアプリに送信される仕組みになっています。簡単にいうとデジタルな名刺を交換し、イベント後にLinkedInなどで繋がることでネットワークを構築できるということです。他にもこのイベントではネットワーキング用のブースが用意されているなど、アメリカでは人的ネットワークの構築に非常に力を入れていることを強く感じました。特にスタートアップ企業では、アメリカで資金調達したい場合やパートナー企業を見つけたい場合などネットワークは非常に役立つので、ネットワークの構築目的に参加する人も少なくない、むしろほとんどがそういう目的なのかもしれません。

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スタートアップブースへ移動

次にスタートアップのブースに向かいました。今回のイベントでは200以上のブースが用意されており、IotやFintech、Edtech、HRなど幅広いカテゴリーのブースがありました。日本や韓国など国別のコーナーもありました。

まず見つけたのが、仮想オフィスを提供するkatmaiというスタートアップです。VoicePingも仮想オフィスを提供していますが、VoicePingとはUIが違い3Dのような実際に会社内を歩いているような感覚を提供していました。一方で機能としては画面共有など基本的な機能を提供していますが、細かい機能はまずまずという印象でした。

他にはLAND BASEというスタートアップがGTM-1 Omniという最も強力なAIアクションモデルを開発し、それを用いたAIロボットを展示していました。このロボットは非常にリアルな瞬きや目を移動させるなど、かなり精巧な人型ロボットという印象を受けました。

最近の生成AIの流行りなのか8割くらいのスタートアップが何かしらAIを使用したプロダクトを紹介していたように感じました。

講演に参加

次にいくつか講演やセッションに参加したのでいくつか紹介します。

まず、Fintechのステージが開かれていたので参加しました。そこではステーブルコインの影響と今後の金融環境における役割、特に国境を越えた支払いと新興市場に焦点が当てられていました。ステーブルコインは、遅くて高コストな従来の支払いシステムであるSWIFTの代替としてますます利用されると指摘し、年間決済量が約5兆ドル、B2B市場においては約40兆ドルの市場になると推定していました。すごい規模感ですよね。ステーブルコインで最も重要なのが暗号化です。みなさんご存知の通り、金融取引が暗号化されないと個人情報の流出など様々な問題を引き起こします。ただ、暗号の本来の目的は仲介者を排除しプロセスを効率化することであったと強調し、取引の効率と速度を向上させる可能性があると述べられました。暗号化の本来の目的が情報を読まれないようにするのではなく、効率化をすることだったのは初めて知りました。

次にBreakout Sessionに参加しました。参加したセッションのタイトルはThe Art of the AI Pitch: Winning Over Investores in 2025です。1名の進行役と2名の投資家、1名の起業家の方がスピーカーとして参加していました。まずAI関連がグローバル市場の27%を占めており今後37%まで増加するだろうと推測していました。AIが急速に広がっていることがとてもよくわかりますね。その後ピッチデッキに必要なスライドについて議論がされ、投資家は平均30秒間しか時間をかけないようなので、短い時間でどれだけ伝えられるのかが重要だと感じました。そのため投資家が混乱しないようなシンプルなビジネスモデルや数行でどんな問題をどのように解決するのかを伝えられるようにすることが必要です。またチームを紹介するスライドも大切で、技術の専門家と顧客との共感を得られる人材がバランスよくいることが重要なようです。また、重要なのは「なぜ今なのか」ということでした。これが説明できないと投資家としては、あまり成長の期待ができないと判断されてしまうかもしれません。なぜならビジネスが急成長するにはアイデアよりもタイミングが最も重要だからです。

他にも今話題なAI Agentに関する講演であったり非常に様々な講演がありました。

※注意点

サイドイベントやセッション、ラウンドテーブルは席に限りがあるため事前の予約が必須となっており、人気なものはすぐに満員になってしまうので、行きたいものがある場合は早め早めの行動が大切になっていきます。

私は英語がそこまで得意ではないのですが、VoicePingのモバイルアプリを使用して英語の講演をリアルタイムで文字起こし・翻訳することで、なんとか話についていくことができました。また、講演終了後には要約を自動的に作成してくれるので、どんな話だったかすぐに振り返ることができます。無料で60分間は使用することができるので、こちらから利用するか、もっと詳しく知りたい方は一度VoicePingのサイトに訪れてみてください!

まとめ

TechCrunch Disrupt 2024は、最新技術トレンドの把握とネットワーキングの両面で非常に価値のあるイベントでした。特にAI技術の普及度の高さと、それを支える投資環境の活況ぶりが印象的でした。また、アメリカのスタートアップエコシステムにおけるネットワーキングの重要性を実感できた貴重な機会となりました。

 

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