近年、新型コロナウイルスの感染拡大を機に、テレワークの普及が急増しました。テレワークには、災害時でも業務を継続できるメリットがある一方で、リモート環境による孤独によって鬱(うつ)症状を引き起こすリスクがあります。
すでに世間では、テレワークとメンタルヘルスの相関関係に関する実態調査もスタートしています。テレワークの導入後に、メンタルヘルスが悪化したと回答する事業者も、少なからず存在していることが確認されました。
厚生労働省もパンフレット等で事業者に対し、テレワークの状況をふまえたメンタルヘルス対策を呼びかけています。
今回は、テレワークをする社員が孤独でうつにならないように、社員や会社が取り組める対策を解説していきます。対策として検討できるツールも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
テレワークにおける鬱(うつ)対策【社員編】
テレワークで鬱(うつ)を発症してしまうと、仕事でミスをしやすくなったり、本来の力を発揮しづらくなったりします。テレワークでうつを発症させないように対策が必要です。
まずは、社員が自分で試せるテレワークのうつ対策からご紹介していきます。気になった対策があれば、社員に普及してみるとよいでしょう。
対策1.ストレスのセルフチェックをする
普段の仕事ではストレスを感じていなかった方でも、テレワークによる仕事環境の変化によってストレスが発生してしまっている可能性があります。知らないうちにストレスが蓄積して、うつを発症してしまわないように、ストレスのセルフチェックも大切です。
仕事のストレスをチェックする方法として検討できるのが、厚生労働省によるストレスセルフチェックツールです。簡単な質問(全57問)に応えるだけでストレスレベルを測定してくれます。
ストレスレベルが高い場合は、テレワークでストレスを感じている原因を洗い出し、個別に対処していきましょう。
参考:5分でできる職場のストレスセルフチェック(厚生労働省)
対策2.ヨガでリラックスする
ストレスチェックをしてストレスの原因を見直していくのも一つの方法ですが、身体を動かして心の状態を整えていくアプローチも有効です。
具体的な対策としてヨガが挙げられます。
ヨガは、精神を安定させる神経伝達物質であるGABAという栄養素を増やすといわれてます。ストレスや不安を軽減するのに効果的だということが研究結果でも報告されています。
うつ病対策としてヨガを検討してみる価値は高いでしょう。
参考:ストレスと不安を軽減するためのヨガとリラクゼーションのランダム化比較試験
対策3.精神科医に相談する
さまざまな方法を試しても、一向に気分が塞ぎこんでしまっているのであれば、精神科医に助言を受けることも大切です。
精神科医に相談すれば、ヒアリングのもとうつ症状に適した薬を処方してもらえます。
また、仕事のペースを下げたり、休暇を取得したりすることに関しても、アドバイスも受けられます。休養が必要であれば、診断書を受け取ることも可能です。
テレワークにおける鬱(うつ)対策【企業編】
個人でテレワークの鬱(うつ)対策を行うのには限界があります。企業として社員がテレワークでうつになりづらい環境を構築するのも重要です。ここからは企業が検討できるテレワークのうつ対策を解説していきます。
対策1.出社日や懇親会を設けて雑談の機会を設ける
リモートワークに完全移行した会社だと、対面でコミュニケーションが交わせない環境や、家族だけで過ごす生活の長期化などによって、ストレスが膨らむ社員も少なくありません。
完全リモートであっても、少しでも社員同士がコミュニケーションを交わせるように、適度に出社日を設けることも重要です。
出社して直接顔を合わせれば、雑談をしたり仕事の悩みを相談したりする時間を作りやすくなります。中には、休日に任意参加のBBQイベントを行う企業も見受けられます。
孤独によるうつを防ぎたいのであれば、出社日や懇親会などの設定も検討してみましょう。
対策2.業務外のオンラインコミュニティを作る
テレワークでは、通常よりも社員同士のコミュニケーションが減るので、相手の感情を把握しづらくなります。たとえば、チャットの文面が簡素だと、相手が怒っているのではないかと勘ぐってしまい、うつになってしまう方もいるでしょう。
したがって、社員同士が気軽にコミュニケーションを交わせる環境が重要です。対策として挙げられるのが、業務外でオンラインコミュニティを作ることです。たとえば、キャンプや運動、ペットなどのテーマでコミュニティーを作ります。
社員同士が業務外で接点を持つことで孤独による感情を和らげやすくなるほか、自分の好きなことに意識を向けることでポジティブな感情も生まれやすくなり一石二鳥です。
対策3.孤独解消のためにバーチャルオフィスツールを活用する
リモート環境における孤独解消のためにバーチャルオフィスツールを導入するのもおすすめです。バーチャルオフィスツールとは、ツール内の画面で社内の仮想空間を構成し、アイコン操作でメンバーとコミュニケーションを交わせるソフトウェアです。
アイコンを近づけることで通話が可能になる仕組みなどは、まさに現実空間のコミュニケーションに近い感覚を味わえます。
ウェブ会議ツールでもコミュニケーションを交わせますが、相手とスケジュールを調整したり、招待リンクを送ったりしなければならないケースがあります。
その点、バーチャルオフィスでは相手の状況もアイコンで確認できるうえに、簡単なクリック操作でいつでも会話をスタートできます。テレワークにおけるコミュニケーションが活発化するので、孤独に感じる時間も自然と減っていくに違いありません。
テレワークの鬱(うつ)対策に役立つバーチャルオフィスツール3選
テレワークの鬱(うつ)対策として、バーチャルツールに関して興味を持った方もいるでしょう。参考として、テレワークのうつを防ぐのに適したバーチャルオフィスツールをピックアップしたので、ぜひ活用を検討してみてください。
おすすめバーチャルオフィスツール1.voiceping
voicepingは、社内におけるテレワークの効率を最大限に高めるバーチャルオフィスツールです。ログインによる常駐利用を前提としたツールであり、勤務時間中に社員同士で気軽にコミュニケーションを交わせる環境を整えられます。
アバターを自分の代わりに仮想空間に出社させ、アバター同士を近づけることで通話ができる仕組みです。現実空間で対面するときのような距離感で会話や相談、雑談ができるので、テレワークでも孤独を感じづらいでしょう。
ログインしている社員の状態をサイドバーのステータスから確認できるため、相手に通話の許可をもらう手間もありません。うつや孤独解消の対策をしたい企業だけでなく、テレワークの効率化まで目指したい企業におすすめです。
おすすめバーチャルオフィスツール2.Remo
Remoは、リアルに近いオンラインイベントを開催できるバーチャルオフィスツールです。
イベントのテーマに応じたカラーやロゴを掲載するなどして、バーチャル会場を自由にデザインできます。オリジナルデザインの作成にも対応でき、用途に合わせたアレンジも可能です。
ポップな見た目の空間を作り、趣味に関するオンラインイベントを開催すれば、社員の孤独対策にもつながるでしょう。
おすすめバーチャルオフィスツール3.oVice
oViceは、さまざまなテンプレートからバーチャル空間のコミュニケーションを始められるバーチャルオフィスツールです。
イメージを1枚アップロードするだけで、専用のメタバース空間を実現できます。実際に独自のキャラクターを用意して、癒しを感じるレイアウトを実現している企業も見受けられます。
また、200個以上の空間デザインのプリセットも用意されているので、好みの空間デザインも見つかりやすいでしょう。
鬱(うつ)対策とともにテレワークの効率化も目指そう!
以上、テレワークの鬱(うつ)対策や孤独対策などについて、社員と会社の視点から解説しました。早速実践したいと思えるうつ対策が見つかったのではないでしょうか。
また、リモート環境でもコミュニケーションを活発化できるバーチャルオフィスツールは、テレワークのうつ対策として心強い存在だとおわかりいただけたでしょう。
ただ、バーチャルオフィスツールはあくまでも、テレワークの効率化が本来の目的です。うつ対策という視点だけで選んでしまうと、仕事で必要な機能が不足して不便に感じてしまう可能性もあります。
その点今回紹介したVoicePingは、うつ対策と社内テレワークの効率化を同時に実現できるツールです。
常駐を前提としたアバターによるコミュニケーションでは孤独になりづらいです。そのうえ、社員ごとのステータス把握機能や音声による自動議事録の作成機能など、社内テレワークに役立つ機能が満載です。
これからテレワークを始める企業や、テレワークの環境を見直したい経営者の方は、ぜひvoicepingを検討してみてください。