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Toggleテレワークの課題|仮想オフィスツールの必要性
新型コロナウイルス感染症の影響で、テレワークは多くの企業と団体で導入され、ZoomやSlackのような便利なWEB会議・チャットツールが広く普及してきました。
一方で、テレワークの導入による生産性の低下が問題となっています。経済産業省が2021年2月に発表した「コロナ禍の経済への影響に関する基礎データ」によると、オフィス勤務と比べて在宅勤務の方が生産性が低いと答えた企業の割合は 92.3%、勤者の割合は 82.0 %と高い割合を示しています。
様々なコミュニケーションツールが導入されているにもかかわらず、テレワークの生産性がオフィス出社に比べ低下する要因としては、現状のWEB会議及びチャットツールでは補えない以下の3点が考えられます。
1. ちょっとした打合せにも時間がかかる
テレワーク中に、一般的なWEB会議ツールで短い話をする時を考えてみましょう。
声をかける度にまずはチャットツールなどで「今ちょっといいですか?」と相手に確認を行います。その後、確認が取れたらWEB会議ツールを利用してミーティングを発行します。次に、URLを相手に共有して相手が入ってくるのを待ちます。
その後も、場合によってはマイクの設定や画面共有の設定に手間がかかり、肝心な話ができるまで長いプロセスが必要となります。そのため、「できるだけミーティングなしで済ませた方がいい」という心理的な壁が形成され、社内のコミュニケーション不足に繋がり、チームの生産性を低下させているのです。
2. コミュニケーション不足で協力関係が滞る
また、気軽なちょっとした雑談や助言などもなくなってしまうという弊害もあります。テレワークでなかったら、ちょっとした休憩の間の雑談からアイデアが生まれたり、困っている人を見かけたら一言アドバイスをかけるだけで仕事が円滑に進むこともあるでしょう。そういった機会が失われてしまうということも大きな課題になっています。
3. メンバーの業務状況が管理できない
チームのマネージャーは、メンバーが稼働しているかどうか、稼働中のメンバーはどの業務に当たっているのかを常に把握し、時間がかかりすぎる場合には指導に入ったり、早く終わりそうな仕事があったら次の仕事を用意したりする必要があります。
しかし、WEB会議やチャットツールでは、常にカメラをONにでもしない限り、メンバーの業務状況をリアルタイムで把握することは難しく、マーネジャーとメンバーとの間でやるべき業務内容で認識齟齬があっても発見することはできず、生産性の低下に繋がっています。
4. 緊張感、現場感、一体感が得られない
オフィス勤務とは違って、緊張感が生まれず家でダラダラとしてしまう場合はどうしても出てしまいます。実際、テレワークで生産性が落ちると回答した人にその要因を聞いた結果、約20%が「上司等がいないので緊張感がなくなる」と回答しました。
緊張感だけでなく、オフィスでは得られていた現場感がないことも個人の生産性意識の低下に繋がります。また、チームメート同士の一体感の欠如は社員のメンタルに影響し、テレワークの問題点として指摘されています。
5. オンボーディングがしづらい
オフィス勤務の場合でしたら、新人を指導する際、一緒に同じディスプレイを見て指で示してやり方を教えることができるでしょう。また、ふと何かおかしい操作をしていそうなところが目に入ったら確認することができます。もしかしたら新人の方が効率的なツール等を知っていて、それを全体に広めて生産性があがるといったこともあるかもしれません。リモートワークではこういった機会が減ってしまいがちで、リモート
仮想オフィスツールとは
このようなテレワークの課題を解決できると期待され、今リモート&ハイブリットチーム(以下、リモートチーム)の間に広まっているのが、「仮想オフィス」です。
仮想オフィスツールとは、社員一人ひとりがアバターを持って仕事をするオンライン空間「仮想オフィス」という概念を実装したソフトウェアツールで、バーチャルオフィスやオンラインオフィス、クラウドオフィス、webオフィスとも呼ばれています。
仮想オフィスツールの主な機能
1. リモートでのコミュニケーション機能
チャットやビデオ通話といったコミュニケーション機能は仮想オフィスツールの基本機能の一つです。コミュニケーション性を重視したツールですと、相手の手が空いていて声をかけやすい状況かどうかを判別できるような、ステータス表示の仕組みを備えていることもあります。
また、自分と相手との距離に応じて声が大きくなったり小さくなったりするなど、実際の空間に似た臨場感を演出できるツールもあります。
2. 打ち合わせ機能
打ち合わせを行うときに便利な、共有ホワイトボードや文字起こしによる議事録作成などの便利な機能を備えているものもあります。高機能なツールですと、通話中にリアルタイムに動作する翻訳機能を持つものもあり、海外の取引先との打ち合わせもスムーズに行うことができます。
3. フロア機能
リモートでの仕事を継続するとなると、各々が一人各自の作業を行うという事が増えていきます。そのため、相談や連携がしにくくなり、孤独感を抱いたり一体感が失われ組織全体としてのパフォーマンスが下がってしまうという問題があります。
フロア機能を持つバーチャルオフィスツールは、オフィス空間をビジュアル的に表示し、そこにメンバーたちがアバターとして集まることで、実際にオフィスで仲間たちと一緒に働いているような感覚で仕事をすることができます。
部門ごとにフロアを分けたりなどして、実際の職場に似た働き方が可能になります。
4. 生産性管理機能
生産性の管理機能をもつバーチャルオフィスツールも提供されています。リモートワークになると、プライベートとの切り替えがしづらかったり、マネージャー職の人が各メンバーの働きぶりを見ることができない、などの問題が起こることがあります。
生産性管理機能を持つバーチャルオフィスツールを使えば、リモートワーク中にどのようなタスクにどれだけ時間を使ったかが可視化され、仕事効率の向上や、マネージャーのリソース管理に役立ちます。
仮想オフィスツールのメリット
リモートチームにバーチャルオフィスツールを導入することで得られる代表的なメリットを5つ紹介します。
1. リモートメンバーの業務状況を見える化できる
バーチャルオフィスの中では、リモートで働いているメンバーのステータスが常時把握できるというメリットがあります。仮想空間内で、メンバー一人ひとりが専用のアバターを確認することでメンバーの業務状況を確認できます。
「在席中」「離席中」「取り込み中」などの基本的なステータスがわかるものから、ユーザーが自ら「商談中」「昼休み」などと入力することで、ユーザーが行っている具体的な業務内容を周りに共有できるツールもあります。
2. 社内のコミュニケーション不足を解消できる
リアルオフィスのように声をかけられて、会話を始めるまでの工数を減らせることも大きなメリットです。多くのバーチャルオフィスでは、アバター同士が一定範囲内に近づいた場合に、互いの声が聞こえるような設計となっています。
相手のステータスを確認して話かけることができるので、相手が何をしているのかわからない状態で声をかけるチャットツールとは違い、実効性の高い声かけが成立するのです。
また、ストレスなく会話を開始できるので、声をかけることに対する心理的ハードルが低くなり、自然と社内のコミュニケーションも増えます。
3. 緊張感、現場感、一体感が形成される
WEB会議ツールとチャットツールでは形成されない現場感、緊張感、一体感が得られることもバーチャルオフィスツールの重要なメリットです。
バーチャルとはいえ、実際にメンバーがアバターを動かして活動している様子が見えるので、現場感が生まれます。チームメンバーが今何をしているのかが常に見えていて、仕事でつまずいたことがあったらいつでも声をかけられるという安心感と一体感があり、テレワーク中の孤独解消にも繋がります。
また、長時間PC操作がないとステータスが「離席中」になる機能などが実装されている仮想オフィスもあり、家で働いている社員に対しても”常に上司が自分の業務状況を確認できるという状況にある”という緊張感を与えることが可能です。
4. 雑談ができる
バーチャルオフィスツールによっては、会議室や個人作業スペース、休憩室などといった場所を必要に応じて配置することができます。休憩室での従業員同士のちょっとした雑談や相談が可能になり、アイデア創出の機会を確保することができます。
5. オンボーディング・新人研修等がしやすい
オフィス勤務の場合でしたら、新人を指導する際、一緒に同じディスプレイを見て指で示してやり方を教えることができるでしょう。また、ふと何かおかしい操作をしていそうなところが目に入ったら確認することができます。もしかしたら新人の方が効率的なツール等を知っていて、それを全体に広めて生産性があがるといったこともあるかもしれません。リモートワークではこういった機会が減ってしまいがちで、リモートコントロールソフトで補うにしても効率が落ちてしまいます。
6. オフィスコストを削減できる
オフィスを持っている企業の場合、テレワークが増えてオフィス使用率が減っても、オフィスによる固定費は変わりません。
フルリモート体制を取る場合、バーチャルオフィスツールを導入することで、オフィスコストを10分の1以下に減らすことができます。
また、ハイブリット体制にする場合でも、コワーキングオフィスと併用することでコストを削減できます。
7. 優秀な人材の確保に繋がる
優秀な人材を確保するためには、勤めやすい環境づくりへの配慮が欠かせません。また、経営者にとっては大きな課題になるでしょう。
しかし、従業員個々の事情によっては退職や転勤を余儀なくされる可能性もでてきます。結婚や出産はもとより、高齢者の介護が必要な人が増えることも予測されます。やむを得ない事情とはいえ、優秀な人材を逃してしまうのは、あまりにも勿体ない話です。
このような悩みを解決する選択肢として、「リモートワーク」があります。
リモートワークとは、職場へ出勤しないで、在宅やサードプレイスオフィスで仕事をする働き方です。職場の近くに住む人や、職場への通勤ができる人を対象にした求人募集にはおのずから限界が生じます。
しかしリモートワークが導入できれば、より広範囲の地域を対象にできるため、場合によっては世界中からの人材採用が可能になります。もちろん、子育てなどの事情により退職する人を引き止めることも可能となります。
これまで企業に貢献した優秀な人材を継続雇用できることは、企業と従業員、双方にとって大きなメリットと言えるでしょう。
仮想オフィスツール導入時の懸念点(デメリット)
メリットの多いバーチャルオフィスツールですが、導入を決める決裁者が、チームの性質と導入目的を念頭に注意すべき点があります。
1. 導入が面倒くさい場合がある
主に月毎のサブスクリプション形式で提供されているバーチャルオフィスツールサービスは、多くの場合無料トライアルが実施されています。問い合わせと個別面談のスケジュール調整過程は、忙しい決裁者にとってかなりの負担です。
また、トライアル終了時にしつこい営業がついてきたり、無理な持続期間を要求されたりする場合があります。トライアルして満足できなかったケースが続くと、導入に1ヶ月以上かかってしまうケースも十分にありえます。
2. 使えない社員が多い場合がある
導入したとしても、ITツールであるバーチャルオフィスツールを使いこなせない社員が多く、社内に浸透できずにコストだけがかかってしまうケースがあります。
また、使い方を学習するのに時間がかかれば、せっかくお金を払っているのに、結局はWEB会議ツールやチャットツールをメインのコミュニケーションツールとして使用してしまうことになりかねません。
3. 社員のプライバシー問題
仮想オフィスツール導入時の比較ポイント
ここでは、バーチャルオフィスツールのメリットを生かして問題なくチームに導入させるために、企業側が考えるべき5つの比較ポイントについて紹介します。企業の裁決者はぜひ目を通してみてください。
1. 導入は簡単にできるのか
どのサービスを利用するとしても、導入の可否を判断するために、契約前に直接ツールを触ってみることは欠かせません。逆に、いくら営業担当者からうまい使い方とメリットを説明されても、結局は裁決者が直接ツールを使ってチームとの相性とコストパフォーマンスを考慮する過程の方が、最終判断に大きく影響します。
したがって、如何に時間と金のコストをかけずに、まずは裁決者が自由にツールを体験することができるかが、最も重要なポイントの1つです。
営業担当者とのコンタクトなしでツールを試せるのか、無料トライアルを通さないといけないのか、無料トライアル中の解約は簡単にできるのか、初期費用はあるのかを把握することが具体的な確認事項です。
2. 常駐性が高いか
オフィスが意味を持つのは、社員が勤務時間中にストレスなく常駐できているからです。
メンバーがいつ、どこにいるのかわからない状況では、声をかけること、作業状況を確認することが難しくなり、効率的なマネジメントが成立しません。
在宅中でも社員が無理なくツールをつけっぱなしにしていられるか(仮想オフィス内に常駐できるのか)は重要なポイントとなります。
常駐性を担保できるツールかわかる1つの判断基準が「デスクトップアプリを提供しているのか」です。ブラウザで使用するWEBアプリの場合、ブラウザを閉じてしまったら終了してしまう、多くのブラウザから探せない、ブラウザ設定を行わないとマイクなどが機能しないといった問題があります。
これらは、テクニカルな面からも、心理的な面からも、常駐性を損なう原因となります。
一方で、デスクトップアプリの場合、バックグラウンドで走らせることができるので、特に神経を使わなくても別の作業に取り組むことができる上に、PC起動と同時に立ち上がるように設定するなど、常駐性に有利に働きます。
デスクトップアプリかどうか、ブラウザアプリの場合には指定席の概念があるのか、長時間つけていてもパソコンに負荷をかけないのか(CPU使用率が低いか)が具体的な確認事項です。
3. 声かけが確実か
コミュニケーション不足を解消できるかどうかがかかっているポイントです。
ツール内で気軽な声かけが有効かどうかは、主に声をかける側の「タイミングの精度」と、声をかけられた側の「気付きやすさ」によって決まります。
例えば、オフィスで少し席を外している相手に声をかけることはしませんよね?しかしその当たり前のことがテレワーク中には起こってしまい、生産性を低下させているのです。いかに相手が返事できるタイミングがわかるように仕組まれているのかが重要です。
具体的には、メンバーの「離席中」などのステータスが一眼でわかるか、仕組み的に離席中の相手に声をかけられなくなっているか、離席中のステータス変更は自己申告する必要があるかを確認しましょう。
声をかけられた側が、気付きやすいのかも重要です。相手がエクセルなどの別アプリで作業をしている時、声かけをされても気づけないこともあるでしょう。
その場合、声をかけた側は「無視された」と感じたり、不信感をおぼえたりなど、社内雰囲気に影響する可能性もあります。
別のアプリを開いていても画面上に通知は出てくるのか(ブラウザアプリだとここに限界があるため要注意)、声かけに「応じる」「拒否」などアクションができるようになっているのか(話せない場合でもそのことを伝えられる仕組み)が具体的な確認事項になります。
また、画面共有や画面操作のしやすさなど、伝えたいことがストレスなく伝えられるかなどもポイントです。
4. 業務状況はどこまで見えるのか
物理的に相手が見えない中で、メンバーが今何をしているのかをどこまで把握できるのかは、リモートチームを管理していくマネージャーにとって重要です。
同時に、リモートで働く社員にとっても、緊張感を与えられるという側面でも大事な要素になります。
ただし、これが度をすぎるとプライバシー侵害の問題になり、社員に反感を買う場合もあるので、両方のバランスが取れているかを確認する必要があります。
「離席中」などの基本ステータスはわかりやすく表示されるのか、どのプロジェクトの仕事しているのか、「書類作成中」などの具体的な業務も表示できるのか、勤務時間と作業内容のログは残るのか、常時カメラをつけっぱなしに前提の使い方なのかなどが確認事項となります。
5. グローバルチームに対応可能か
母語が異なるメンバーたちが重要な役割を果たしているグローバルチームにとって、日本語以外の言語に対応しているのかが、大事なポイントとなってきます。
少子化とグローバル化が進み、外国人人材の流入が多くなっている今、様々な言語に対応できているかどうかも採用の観点では重要です。
UIが日本語以外の言語にも対応しているのか、同時通訳機能などが用意されているのかが具体的な確認事項となります。
主な仮想オフィスツールの比較表
上記の5つの比較ポイントに基づいて、今提供されている(2022年1月現在)主なバーチャルオフィスツールの評価結果を、以下の表にまとめました。
この表は、各サービスのホームページ(2023年1月16日)から得られる情報に基づいて行った評価となります。
※ カメラをONにしたまま運営する場合の評価です。
「無料プラン」の列に○で記載したサービスが、小規模チームであれば無料で使用することができるサービスです。予算をかけたくない場合は、この中から導入を検討してはいかがでしょうか。
予算をかけられる場合は、無料または無料トライアル可能な中から、チームに合ったツールを選択しましょう。
参考までに各ツールの特徴や、強み、向いているチームについてまとめました。
以下では、ツールごとに強いツールの説明を紹介していきます。
即導入可能な仮想オフィスツール
VoicePing(VoicePing株式会社)
「VoicePing」とは仮想オフィスツールでありながら、chatGPTが搭載された議事録作成ツールです。社員間同士の円滑なコミュニケーションを図れるのはもちろん、会議中のやり取りを自動で要約してくれるので、これまで膨大にかかっていた文字起こし作業の簡略化ができ会社の生産性向上につながります。
さらに、 45カ国の言語に対応したリアルタイム音声翻訳も備わっているため、話した内容はすぐに翻訳・文字起こしされるので言語の壁を気にする必要はありません。
特徴
- デスクトップアプリ
- 1 click で相手に回答アクション付き通知を送る声かけ機能
- 業務内容記入とアクティブアプリ表示機能※
- タイムトラッキング機能(管理者がメンバーの作業日誌確認可能)
- WEB会議機能が充実(画面共有・共同編集テキストエディタ・ホワイトボード・youtube動画を同時共有可能)
- 文字起こしAIによる議事録自動作成機能
- 英語UI対応 + 日・英・中・ベトナム語間の文字起こし・同時翻訳機能
※ PC上で使用中のアプリ名とロゴをリアルタイムで表示させる機能
料金
Kumospace(Kumospace, inc.)
英語ベースの仮想オフィスツール。基本的なビデオ通話機能、会議室などはもちろん、息抜き用のDJブースやパーティーゲームなど外資系ならではのユニークな機能も。
特徴
- DJブースやパーティゲームなどチームビルディングに有用なユニークな機能を用意
- ブラウザアプリ
- すぐワークスペースを試用可能
料金
- 10人まで無料
- Professional : 8ドル/人/月
- Business:16ドル/人/月
MetaLife(株式会社ベンド)
RPGゲームのようなビジュアルで使用できる仮想オフィスツール。セミナー会場 やブレイクアウトルーム 、パーティー会場、展示会ブースなどさまざなスペースが用意されています。
リアクション機能、チャット、画面共有のような一般にリモートワークに必要な機能は一通り揃っています。
また、アバター同士を近づけるだけでビデオ通話ができるなど円滑なコミュニケーションを実現するための工夫も。
特徴
- ブラウザアプリ
- RPGゲームのようなビジュアル
- 研修や講演会などのようなスペースも
料金
- 無料トライアルあり
- 最大同時接続数 ~25人:無料
- 最大同時接続数 ~50人:¥22,000
- 最大同時接続数 ~300人:¥44,000
- 最大同時接続数 300人~:問い合わせ。
- 1日だけ、1週間だけなど単発・短期での利用も可能。
常駐性の高い仮想オフィスツール
Teracy(Teracy株式会社)
気軽にコミュニケーションを取ることを重視したシンプルで使いやすいバーチャルオフィスツール。
通話の操作も手軽で、相手の応答を待つ必要なく先に自分の声を届けられたりなど、円滑なコミュニケーションを行うことを重視。
もちろん応答を拒否するビジー設定や画面共有など基本機能は備えています。
特徴
- シンプルで使いやすいUIデザイン
- 通話の時間制限を設定できる
- 相手の応答を待たずに先に声かけを行える
料金
- 無料
- 将来的に1,000円/1人予定
Roundz(ラウンズ株式会社)
声だけでシンプルに利用できるように設計された仮想オフィスツール。デスクトップアプリでカメラ機能がないのでCPU利用率が低く、常駐性が高い。ファイルの受け渡しや画面共有などは他のツールを使うことを前提としていて、連携機能も豊富。これひとつで仮想オフィスを構築するというよりは、かゆいところに手を届かせるためのツールという位置づけです。気軽に音声通話を行えるようにしたい、という場合に導入を検討して見るといかがでしょうか。
特徴
- オフィス空間の可視化なし
- コンパクトなUIで、画面の端においた状態で本来の作業が行える
- PC起動時に立ち上がる
- PC負荷が非常に軽い
- AIによる声かけタイミングサポート機能
料金
- 5人プラン:5,500円/月
- 20人プラン:16,500円/月
- 50人プラン:40,000円/月
- 各プラン、1名あたり1,100円/月で人数を追加できます。
他にも、前で紹介したVoicePing、Sococo と、後で紹介するtandem、Romotty、NeWorksもデスクトップアプリを提供しており、常駐性が高い。ブラウザアプリの中では、FAMofficeとoasisに指定席の概念がある。
Sococo(株式会社テレワークマネジメント)
オフィスのような空間の使い分けができるように設計されたクラウドオフィス。他ツールとの連携も充実しており、導入のハードルは低い。英語だけでなく、ポルトガル語とロシア語にも対応している。
特徴
- デスクトップアプリとブラウザアプリ
- 英語、日本語、ポルトガル語、ロシア語に対応
- 業務内容記入・表示可能
- アバター色の種類が豊富
料金
- 要問い合わせ
声かけの有効性が高い仮想オフィスツール
NeWorks(NTTコミュニケーションズ株式会社)
チームの一体感を重視したデザインのバーチャルオフィス。一目でわかる通話可能かのステータス表示や1クリックで会話に参加できるといったUIの充実、発言はしないが会議を聞くことができる聞き耳機能など、コミュニケーション性に強みがあります。営業担当者とコンタクトなしで、直接アプリをダウンロードして無料利用が可能。
特徴
- ブラウザアプリとデスクトップアプリ両方あり
- ウェルカム(会話したい)ステータスあり
- メンバー同士の会話に参加せずに聞くことができる聞き耳機能
料金
- 20人まで無料(フロア数などに制限あり、チーム外のゲスト参加は負荷)
- 50人プラン:27,500円/月
- 100人プラン:55,000円/月
- 300人プラン:110,000/月
20人までのチームで、チーム外からの参加が想定されない状況でしたら無料プランで利用することができます。
mycrew(株式会社mycrew)
直感的でわかりやすく設計されたバーチャルオフィスツール。デスクトップアプリを提供しており、常駐性が高い。フロア全体へのチャットであるフロアボード機能も便利。画面上で同僚の近くにいると自然と声が聞こえてくるなど、自然なコミュニケーションができる。
特徴
- ブラウザアプリとデスクトップアプリ両方あり
- アクティブアプリ表示機能(デスクトップアプリ)
- フロアボード機能
- 同僚の近くにいると自然と声が聞こえてくる
- ステータスごとにアバターの色が変化
- 英語対応
料金
- 2週間の無料トライアルあり
- 1ユーザーあたり500/月
LIVEWORK(株式会社ライブリンクス)
オフィスの臨場感とチームの一体感を重視して設計されたオンラインオフィス。PCカメラで自動撮影された写真が一定時間間隔でアップされるので、メンバーの業務状況を常に確認可能(カメラOFF運営も可)。社内のメンバーの密な連携を特にカバーしたい、という場合に導入を検討してはいかがでしょうか。
特徴
- 一定時間間隔でカメラ撮影
- ブラウザアプリ
- メンバーの顔が全部見られる
- プロジェクトごとにルーム設定可能
料金
- 30日の無料トライアル
- 2,500円~/10人 (プランによって機能・料金が異なる)
他に、話せるステータスの相手のPC画面上に、使用中のアプリと関係なく回答付きアクション通知を表示させられるVoicePing、tandemと、AIが声かけタイミングをサポートする Roundzも声かけの実効性が高い。
業務状況の確認に向いている仮想オフィスツール
FAMoffice(富士ソフト株式会社)
大規模オフィス空間を再現したバーチャルオフィスツール。声をかけられた側の画面に通知表示され、声かけの実効性が高い。
ステータス表示や簡易な通話機能はもちろん、つぶやき機能、プロフィール表示機能など、コミュニケーションを促進させる要素も充実している。
また、労務・勤怠管理、全体連絡など、マネージャーにも嬉しい機能がある。
コミュニケーション促進はもちろん、勤怠管理など管理面での課題もトータルで解決したい場合に検討してはいかがでしょうか。
特徴
- 相手に回答アクション付き通知を送る声かけ機能(20秒で消える)
- つぶやき機能、プロフィール機能など、コミュニケーション促進の要素が充実
- ブラウザアプリ(指定席概念あり)
- 現場感が強い
- 業務内容記入・表示可能
- 出退勤などのデータが取得可能
料金
- 初期費用 100,000円
- 1人 300円/月
oasis(株式会社エクステンシブル)
”会話したい時に会話したい相手をすぐに見つけて話せる“オフィスアプリ。会話ができるステータスと、会話をしたいステータスを分けており、声かけのタイミング精度が高い。
執務室、フリースペース、集中スペースなど、オフィス内での仕事を再現できる。
また、テレワーク中の働き方を見える化でき、テレワークとオフィス出社のハイブリッド勤務の状況にも対応しているため、管理側の方々にとっても有益な機能も備わっています。
特徴
- 「会話したい」ステータスあり
- デスクトップアプリ/ブラウザアプリ/スマホアプリ(指定席概念あり)
- モバイルで利用可能
- 作業場所(オフィスか自宅かなど)ごとの時間ログ確認可能
料金
- 初期費用 33,000円 ~ (フロア数によって異なる)
- 音声のみの場合 10,000円~(規模によって異なる)
- カメラ通信ありの場合 18,000円~(規模によって異なる)
Remotty(株式会社ソニックガーデン)
人の存在感を感じさせるように設計されたバーチャルオフィスツール。離席中でも2分間隔でカメラ撮影が行われる機能あり。また、コミュニケーション頻度(通話数やメッセージ数)も参照できるので、テレワーク中のお互いのコミュニケーション活発化、メンタルケアにも有用。テレワーク中のコミュニケーションを特にカバーしたい場合に導入を検討してはいかがでしょうか。
特徴
- 2分間隔でカメラ撮影
- デスクトップアプリ
- 相手に通知を送る声かけ機能
- 業務内容記入・表示機能
料金
- 無料トライアルあり
- 問い合わせ必要
他に、顔の確認ではないですが、メンバーが使用しているアプリが表示されるアクティブアプリ表示機能が搭載されている、VoicePing、tandem,、mycrewも業務状況の把握に有効です。
グローバルチーム対応仮想オフィスツール
Spatial Chat(SpatialChat, Ltd.)
英語ベースの仮想チャットアプリ。ビデオ通話や画面共有といった基本機能はもちろん、オフィス上に画像を表示したりといったことも可能。近い人の声は大きく、遠い人の声は小さくといったふうに音量が調整されるので、臨場感の高い音声チャットが可能。シンプルながらUIも簡単で5人までなら無料で使えるため、導入しやすい。
特徴
- 基本機能は備えていながら、シンプルなUI
- 距離に応じて変わる音量によって、臨場感のある会話が可能。
料金
- 5人まで無料
- それ以上は1人 6ドル/月
tandem(Tandem Communications Inc.)
アメリカの会社によって開発された英語ベースの仮想オフィスツール。英語が主なコミュニケーション言語のチームに向いている(日本語対応なし)。会話可能な時の通知や、近くにいる人の会話が聞こえるテーブルなど、自然な勤務状況が再現できます。
特徴
- デスクトップアプリとモバイルアプリ
- アクティブアプリ表示
- 回答アクション付き通知送信機能
- 英語ベース
料金
- 無料トライアルあり
- 4人まで無料
- 10人まで:49ドル/1月
- 50人まで:99ドル/1月
- 人数無制限:399ドル/1月
oVice(oVice株式会社)
オンラインイベントなどでの気軽な雑談を実現できるように設計された仮想オフィスツール。英語、日本語、韓国語に対応している。
スペースのレイアウトのカスタマイズも簡単で、他アプリとの連携も豊富、イベント用の単発利用もあり、小回りの利くサービスです。
特徴
- ブラウザアプリ
- 英語、日本語、韓国語に対応
- アバターの向きを表示する機能
- アバターの距離に応じた音量変化
料金
- 無料トライアルあり
- 50人まで(推奨10人):5,500円/月
- 200人まで(推奨40人):22,000円/月
- 500人まで(推奨160人):55,000円/月
他に、VoicePing は日本語と英語UXに対応していながら、日本語、英語、中国語、ベトナム語の音声認識による文字起こしと、同時翻訳機能が搭載されているので、グローバルチームに向いている。
その他の仮想オフィスツール
RISA(株式会社OPSION)
元々3D形式のバーチャルオフィスツールとして提供されていたサービスですが、より利便性を高めるため2D版としてリニューアル。アバターのモーションなど、仮想空間だからこそできる体験にエンターテイメント性を持たせている。
特徴
- ブラウザアプリ
- 人型アバター
- エモーション表現機能が豊富
- 業務内容記入・表示可能
料金
- 無料トライアルあり
- 5人まで 4,000円/月
- 30人まで 10,000円/月
- 50人まで 30,000円/月
- それ以上は問い合わせ。
EventIn Workplace(株式会社ブイキューブ)
2022年2月1日に開始したバーチャルオフィスプラットフォームサービス。雑談スペース、共同作業用オープンスペース、会議室が設けられている。
特徴
- 5000人までWEB会議可能
- 目的ごとのスペースを用意
料金
- 1人 300円/月 ~(規模によって異なる)
まとめ
新型コロナウイルスを経験し、会社によっては全出社も厳しい今、テレワークの生産性における課題は至急に解決すべきです。
徐々にZoom や SlackなどのWEB会議・チャットツールが広まって来ましたが、仮想空間に常駐しながら仕事をするという考え方、「バーチャルオフィス」はその上を行くソリューションです。企業の裁決者はぜひ導入を検討してみてください。
導入前に、裁決者がツールを実際に体験することは大事です。チームに浸透できるかどうかを見極めずに導入してしまうと、場合によっては利用を断念することとなり、不要なコストが発生してしまうためです。
しかし、サービスによっては体験するまでに解決者の時間が多く取られてしまう場合があるのも事実です。
自分のチームに必要な機能はあるのか、チームとの相性は良いかを考えると同時に、導入するまでにかかる時間・金銭的コストも総合的に判断しながら選定を進めて行きましょう。