
この記事の内容
進捗を見える化するには、「どこまで終わったか」と「何時間かかったか」を分けて記録することが大切です。8時間作業したというログだけでは、納品できる状態か、確認待ちで止まっているかは分かりません。
作業時間の記録と短い相談をつなげたいならVoicePing、工数とプロジェクトの計画を照らし合わせたいならクラウドログ、担当・期限・タスクの依存関係を共有したいならAsanaが候補になります。この記事はVoicePingが運営しています。番号は掲載順であり、実測した性能の順位ではありません。公式情報と公開料金の確認日は2026年9月18日です。
進捗と工数は、別の情報としてそろえる
進捗管理では、何をもって完了とするかを先に決めます。「資料を作る」だけでは、下書きができた段階と、関係者の承認まで済んだ段階が混ざってしまいます。担当者、期限、完了条件、現在の状態、次の対応が分かる形にすると、支援が必要な仕事を見つけやすくなります。
一方、仕事に費やした時間が工数です。同じ種類の作業を次に計画するときや、特定の担当者に負荷が偏っていないかを見るときに使います。工数を記録しても、成果物の品質や完了判定まで自動で分かるわけではありません。
テレワークの進捗管理に使う3サービス
比較する軸は、記録する情報、確認できる状態、必要な契約です。以下は公開仕様の比較であり、有料アカウントを使った操作時間や精度の実測ではありません。
1. VoicePing|プロジェクト別の作業時間を記録する

VoicePingは、プロジェクトを選び、作業メモを入力してタイマーを開始します。工数管理・作業記録の製品ページ では、日・週単位の集計、プロジェクトとメンバーの比較、記録の修正、CSV・PDF出力、請求書作成につながる使い方を紹介しています。案件別の実績時間を見積もりに生かしたいチームに向いています。
設定した時間を超えてPC操作がない場合は、自動で計測を停止できます。自動停止後は操作の再開に応じて計測が再開しますが、手動で停止したタイマーは自動再開しません。画面、ウェブカメラ、キーボード・マウスの操作状況の記録も個別に設定でき、画面を記録せず時間だけを測る運用も可能です。
利点は、記録を見ながらバーチャルオフィス で短い相談につなげられることです。ただし、時間のログだけでタスクの完了は判断できません。成果物と次の対応は別途共有し、記録する情報、閲覧できる人、保存期間を決めてから使います。キャプチャは設定した間隔で取得するため、すべての利用者が一律に10分間隔という説明も適切ではありません。
料金ガイド には仮想オフィス・タイムトラッキング専用プランがあり、下表は15アカウントのスモールを基準にしています。音声翻訳プランにも仮想オフィスなどが含まれるため、翻訳分数と必要な記録・管理機能をそろえて契約を選んでください。
2. クラウドログ|工数の計画と実績、タスクを合わせて確認する

クラウドログ(CrowdLog) は、工数とプロジェクトの計画・実績を管理するサービスです。カレンダー型またはリスト型で工数を登録でき、スマートフォンからの入力にも対応しています。Googleカレンダー・Outlookカレンダーとの連携 は、予定を参照して工数を登録する手間を減らしたい場合に役立ちます。
進捗・タスク管理機能 では、プロジェクト別とメンバー別の表示、遅延したタスクの絞り込み、予定工数と実績工数の比較を案内しています。案件全体の遅れと、どの作業に時間がかかっているかを一緒に見たいチームが検討しやすい構成です。
入力形式を選べることが利点ですが、案件名や作業分類がばらばらだと集計しづらくなります。カレンダーに入っている予定も、そのまま実績とは限りません。実際に使った時間に直す運用が必要です。初期費用と基本料金が別にかかり、原則12か月契約なので、少人数で短期間だけ使いたい場合は総額を確かめてください。料金 ・契約条件
3. Asana|担当・期限・依存関係から進み具合を見る

Asanaは、タスクの担当者・期日・状態を共有し、リストやボード、カレンダーなどの表示 を切り替えられます。たとえば「原稿作成が終わってからレビューに進む」という前後関係を確認したい場合は、タイムラインやガントが候補です。チーム全体の段取りを見渡せる点が利点です。
料金ページ では、無料のPersonalは2人まで、リスト・ボード・カレンダーに対応しています。タイムラインとガントはStarter以上、標準のタイムトラッキングはAdvanced以上です。Personalにある外部ツール連携による時間計測と、Asana標準の機能は分けて比較してください。
タスクの状態を更新する担当と、完了とする条件が曖昧なままだと、ボードの表示も実態からずれます。また、複数人で有料機能を使う場合は、1人分の表示価格に加えて契約ライセンス数の確認が必要です。Asanaはチーム向けの有料プランを2人から案内しており、人数が増えると購入単位も変わります。
料金は、人数と契約期間を合わせて比べる
2026年9月18日時点の公開料金です。VoicePingは税込、Asanaは税抜です。クラウドログは掲載ページだけでは税区分を確定できないため、初期費用・基本料金と合わせて見積もりで確認してください。
| サービス・プラン | 公開料金 | 課金単位・契約 | 無料枠・試用 |
|---|---|---|---|
| 1. VoicePing 仮想オフィス・タイムトラッキング スモール 公式料金 | 月払い 12,650円/月 年払い 8,250円/月相当 | 税込・15アカウント分。年払いは99,000円/年。音声翻訳プランとの違いは本文参照。 | 専用プランの無料枠に画面キャプチャは含まれない。スモールに期間限定試用はなく、プレミアムは1週間。 |
| 2. クラウドログ ベーシック 公式料金 | 1人あたり 600円/月〜 +基本料金・初期費用 | 原則12か月契約。公式申込案内は12か月分の前払い。税、基本料金、最低人数は見積もりで確認。 | 7日間のトライアル。継続無料とは異なる。プレミアムの公開単価は1,500円/月〜・1人+基本料金。 |
| 3. Asana Starter 公式料金 | 月払い 1,475円/月 年払い 1,200円/月相当 | 税抜・1人分。年払いは14,400円/年・1人。チーム向け有料プランは2人から。 | Personalは2人まで無料。ガントはStarter以上、標準の時間計測はAdvanced以上。 |
VoicePingの音声翻訳スモール450分は、15アカウントで税込6,325円/月、年払い4,125円/月相当です。専用プランだけを唯一の選択肢とせず、必要な翻訳量と記録機能を料金ガイド で照合してください。
Asanaで標準の時間計測も使う場合、Advancedは税抜3,300円/月・1人、年払いは2,700円/月相当・1人です。Starterを2人で使う例なら、月払いは税抜2,950円/月、年払いは税抜28,800円/年となります。これは公開単価を掛けた試算です。5人を超える場合などは、実人数と購入ライセンス数が一致するとは限りません。
試用前に決める、ツールの選び方
必要な機能は、困っている場面から決める
「進んでいない」の中身を具体的にします。作業時間が分からないのか、担当が決まっていないのか、承認待ちで止まっているのか。時間の記録、タスク管理、相談のしやすさのうち、最初に改善したいものを一つ選んでください。
既存のカレンダーやタスクとの二重入力を確かめる
連携できるかに加え、どの情報がどちらへ移るかを確認します。予定の取り込み、工数への転記、タスクの状態更新は別の処理です。会議が短く終わった日や予定を変更した日を例に、修正が重複しないか試すと判断しやすくなります。
年間総額と管理の手間を見込む
利用人数、最低契約期間、初期費用、必要な上位機能を含めて予算を作ります。たとえばクラウドログの600円という表示だけを、チーム全体の月額費用とは扱えません。案件や権限の設定、入力ルールの説明にかかる時間も見込んでおきましょう。
普段の仕事を一つ使って試す
試用では、管理者が見やすいかだけでなく、担当者が更新を続けられるかを確かめます。実際の案件を一つ選び、タスクの作成、時間の記録、修正、遅れの共有まで通してみてください。無料枠と期間限定の試用は区別し、終了時の料金とデータの扱いを確認します。
報告は「状態・完了条件・次の対応」を残す
次は架空の提案資料を作る場合の記入例です。「資料作成中」とだけ書くより、誰が何を確認すれば前に進むのかが分かります。ツールの機能名に合わせる前に、チームで使う情報の粒度をそろえましょう。
| 項目 | 記入例 | 判断できること |
|---|---|---|
| 担当・期限 | 担当:佐藤 提出:金曜15時 | 誰がいつまでに進めるか |
| 完了条件 | 価格表を反映し、営業責任者が承認 | 下書きと提出可能な状態の違い |
| 現在の状態 | 下書き済み・価格の確認待ち | 止まっている理由 |
| 次の対応 | 営業責任者が木曜午前に価格を回答 | 支援する人と必要な行動 |
| 予定・実績工数 | 予定4時間・実績3時間・残り1時間の見込み | 時間の見通し。75%完了という意味にはしない |
状態と次の対応がそろえば、「どうなった?」という確認を減らし、必要な相談に時間を使えます。完了条件を共有しておくと、未着手の仕事やレビュー待ちも探しやすくなります。ただし、一覧に載っていない仕事まで自動で検出できるわけではないため、タスクの洗い出しと定期的な確認は必要です。
負荷を調整するときは、担当件数と実績時間に、難易度や残りの作業を合わせて見ます。長時間働いた人を高く評価する、短時間で終えた人に次々と仕事を寄せる、といった判断は避けましょう。本人に状況を確認し、承認者を決める、作業を分担するなど具体的な支援につなげます。
更新が止まる原因と、運用の直し方
見積もりは実績と残作業で見直す
3日と見積もった仕事に7日かかったなら、作業の抜け、前提の変更、レビュー待ちを分けて振り返ります。実際に手を動かした時間と、相手の返事を待った日数は同じではありません。似た仕事の実績を次の見積もりに使い、初めて行う作業には確認や修正の時間を含めます。
更新するタイミングを決める
状態が変わったときに更新し、長く続く作業は一日の終わりなどに見通しを残す、といったルールを決めます。入力欄を増やしすぎず、少なくとも状態と次の対応を更新できる形にしてください。作業ログが残っていても、確認待ちの理由や成果物の承認まで読み取れるとは限りません。
遅れを見つけた後の対応を決める
「遅延」という表示を増やすだけでは仕事は進みません。判断待ちなら誰が答えるか、作業量が多いなら誰が手伝うかを決めます。急ぐ相談は短い通話で解消し、決まった内容をタスクに戻して残しましょう。管理者が入力を求めるだけでなく、報告を受けて対応するところまでが運用です。
よくある質問
作業時間を記録すれば、進捗報告は不要ですか?
無料でチームの進捗を管理できますか?
画面のキャプチャを必ず記録する必要がありますか?
工数の少ない人ほど、仕事の成果が高いと言えますか?
見たい情報を決めて、小さく導入する
VoicePingはプロジェクト別の作業時間と相談、クラウドログは工数の計画・実績とタスク、Asanaは担当・期限・依存関係を軸に比較できます。まず一つの案件で完了条件と更新ルールをそろえ、必要な情報が集まり、困っている仕事を支援できるかを確かめてから対象を広げましょう。