
この記事の内容
給与計算につなぐ勤怠管理は、勤務制度と締め処理から選ぶと絞り込めます。 在宅メンバーの在席状況や案件ごとの作業時間も共有したい場合は、仮想オフィスを補完的に使う方法があります。
この記事では、勤怠管理システム8製品とVoicePingを紹介します。VoicePingが運営するブログであり、番号は性能順位ではありません。公開機能・料金の確認日は2026年9月18日です。先に各サービスの違いを見たい方は、目次の番号付き見出しから進めます。
勤怠管理と作業時間の記録を分けて考える
勤怠管理システムは、出退勤や休憩、休暇申請を記録し、就業規則に沿って労働時間を集計するための道具です。タイムトラッキングは、案件やタスクに費やした時間を記録します。後者だけでは、残業・休暇の判定や給与への受け渡しまで済むとは限りません。
選定前に、次の四つを書き出します。
- 固定勤務・フレックス・夜勤などの勤務制度
- 打刻する端末
- 休憩と残業の承認者
- 給与ソフトへの出力項目
同じ従業員の一か月分を使い、候補のシステムで集計結果がそろうか確認すると違いが分かります。
9サービスの特徴と向いているチーム
1. VoicePing:作業時間と在席を共有

VoicePingは、離れたメンバーが同じ仮想オフィスで会話し、プロジェクトやタスクの作業時間を記録できるサービスです。勤怠の締め処理とは別に、チームの状況を把握したい場合に向きます。
- 長所: 在席状況を見て声をかけ、作業タイマーで案件ごとの時間とメモを残せます。多言語の会話には音声翻訳も使えます。
- 注意点: 給与計算や有給休暇管理を行う勤怠システムの代わりにはなりません。タイマーの停止忘れや手入力の修正方法を決め、勤務記録と照合してください。
- 料金: スモールは最大15アカウントで月払い6,325円から。年払いは年49,500円(月換算4,125円)からで、いずれも税込です。無料プランは1アカウントなので、チームでの利用条件は有料プランで確認します。
タイムトラッキングの使い方 と管理者の設定 では、デスクトップ画像・Webカメラ画像・入力アクティビティの記録を分けて説明しています。導入時には取得する項目と閲覧者をチームに伝え、目的に合う設定を選んでください。公式料金
2. KING OF TIME:人事・給与も連携

KING OF TIMEは、PC・スマートフォン・ICカードなどの打刻方法を用意し、勤怠、人事労務、給与計算、データ分析、システムログをまとめて検討できるサービスです。
- 長所: 1人月300円(税別)で複数の関連機能を使えます。初期費用は0円、最低人数はなく、1名から始められます。
- 注意点: 直販の課金は打刻した人数ではなく、利用月に登録されている従業員数で決まります。休職中やテスト登録も対象です。電子契約やプレミアムサポート、打刻機器は別途確認が必要です。
給与連携まで試すなら、残業区分や休暇コードが給与側にどう渡るかを確認しましょう。公式料金 · 課金対象の定義
3. ジョブカン勤怠管理:機能を選んで契約

ジョブカン勤怠管理は、出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、工数管理を組み合わせて契約する方式です。段階的に機能を増やしたいチームに向きます。
- 長所: 有料は1機能で1ユーザー月200円、1機能追加ごとに100円増え、4機能なら月500円です。いずれも税別で、初期費用とサポート費用は0円です。
- 注意点: 有料の最低利用料金は月2,000円(税別)。工数管理だけの単独利用はできません。継続無料プランには機能制限があり、30日間の無料試用とは別です。
少人数では「人数×単価」が最低料金を下回る場合があります。出勤管理だけで足りるか、休暇の申請・承認まで必要かを先に決めると見積もりがぶれません。公式料金・機能の組み合わせ
4. タッチオンタイム:打刻とサポート

タッチオンタイムは、勤怠・残業の集計、シフト、休暇、申請承認を一つのプランで提供します。専用レコーダーや顔認証、PC・スマートフォンなど、現場に合う打刻方法を選べます。
- 長所: 1人月300円(税別)で全機能とサポートを利用できます。最低人数・最低利用期間はなく、1名・1か月から運用できます。
- 注意点: システム初期費用は0円でも、専用端末を使う場合は購入費が別です。複数拠点では必要台数と、故障時の打刻方法も見積もりに入れましょう。
30日間の無料試用で、出勤が集中する時間帯の打刻と、管理者の修正・承認を確認すると導入後の運用をイメージしやすくなります。公式料金・契約条件
5. HRMOS勤怠:30名以下は基本無料

HRMOS勤怠は、登録人数30名以下なら基本機能を無料で使える勤怠管理システムです。紙や表計算から移行し、まず打刻と集計を試したい小規模チームの候補になります。
- 長所: 無料でも打刻、日次承認、勤怠アラート、表データをやり取りするCSV入出力などを利用できます。初期設定費用は0円です。
- 注意点: 無料プランはデータ保存1年、CSV出力は1時間に1度、広告表示あり。有給休暇の自動付与や届出申請は有料で、無料の休暇管理と同じ範囲ではありません。
有料の基本機能は1人月100円(税別)。有給休暇管理・届出申請は月100円、シフト管理は月50円が1人あたりの追加目安です。有料契約には最低料金があり、月額プラン3,000円、年額プラン33,000円(ともに税別)。30名以下で有料機能を使う場合も、課金対象人数と機能の組み合わせを見積もりで確認してください。公式料金・無料枠
6. freee勤怠管理:人事労務へ拡張

freee勤怠管理は、freee人事労務の勤怠管理機能を利用するサービスです。スマートフォン、PC、ICカード、共有端末で打刻でき、LINE・Slackなどを使う方法も案内されています。
- 長所: 勤怠管理から始め、登録した情報を活かしてfreee人事労務の上位プランへ広げられます。給与計算もfreeeでまとめたい会社は、拡張後の作業まで検討できます。
- 注意点: 掲載価格は利用者1IDあたり月300円、初期費用は無料です。ただし公開ページでは税区分・最低ID数・契約期間が明確でないため、見積もりで確認が必要です。給与計算や年末調整までこの価格に含まれるとは限りません。
本記事の対象は「freee勤怠管理」です。「freee勤怠管理Plus」や「freee人事労務」全体の料金とは分けて確認してください。公式製品・料金・FAQ
7. マネーフォワード クラウド勤怠

マネーフォワード クラウド勤怠は、打刻・休暇・申請承認と給与へのデータ連携をまとめて運用したい会社向けです。公式ページでは50名以下の企業を主な対象として案内しています。
- 長所: 法人向けの基本料金に勤怠を含む複数のバックオフィスサービスが含まれます。勤怠データをクラウド給与に渡す流れをそろえられます。
- 注意点: 人数だけの単価では比較できません。ビジネスプランは勤怠5名までが基本料金内で、6名目から月300円/名(税別)が加算されます。月内の在籍従業員の登録数が基準です。
法人向けビジネスは月払い7,980円、年払い77,760円(月換算6,480円)、いずれも税別です。1名向けの「ひとり法人」、3名までの「スモールビジネス」は別料金・条件で、アカウント追加にも制限があります。51名以上や複雑な勤務要件では、次のクラウド勤怠Plusも比較します。公式料金と人数条件
8. クラウド勤怠Plus(旧AKASHI)

旧AKASHIは、2026年4月に「マネーフォワード クラウド勤怠Plus」へ名称が変わりました。クラウド勤怠と同じ商品名の省略形ではなく、複雑な就業ルールやシフト、複数拠点の運用を想定した別の選択肢です。公式の名称変更案内
- 長所: 資格などを考慮したシフト、承認経路、PCログイン連動や生体認証を含む打刻方法を検討できます。勤務制度が部門ごとに異なる会社に向きます。
- 注意点: 現行の新規契約料金は問い合わせ方式です。旧AKASHIのタイムレコーダー・スタンダード・プレミアムの価格や最低人数を、そのまま新規契約に当てはめないでください。
見積もりには、対象人数、拠点数、打刻端末、工数管理の要否、導入支援、最低契約期間を含めます。工数管理には条件があるため、標準機能と追加契約の範囲も確認してください。現行料金・機能 · 旧契約を含む利用規約
9. ジンジャー勤怠:人事情報も連携

ジンジャー勤怠は、打刻や勤務時間の集計、休暇管理に加え、ジンジャーの人事・給与などと組み合わせて運用するサービスです。入退社や組織変更の情報を複数の業務で使いたい会社に向きます。
- 長所: PC・スマートフォン・タブレットなどの打刻と、申請承認・アラートを検討できます。人事情報と関連づけて管理する範囲をそろえやすくなります。
- 注意点: 共通料金ページの「月額300円〜」は製品ごとに異なる価格の下限です。勤怠の確定単価としては使えません。初期費用に加え、利用製品と利用人数で月額が決まります。
勤怠単体か、人事・給与と組み合わせるかを決め、必要製品・サポート・契約期間を含む見積もりを取得してください。公開の料金表はフォーム送信後の案内で、ここでは未確認の金額を推測していません。公式料金
料金比較:単価と最低料金を一緒に見る
2026年9月18日時点の公開価格です。VoicePingは税込、それ以外は表に税区分を示しています。無料試用と継続無料は別です。初期設定の代行や専用端末を使う場合は、月額料金に加えて見積もってください。
| サービス | 公開料金 | 無料枠・追加費用・条件 |
|---|---|---|
| 1. VoicePing | スモール:月払い6,325円〜 年49,500円〜(月換算4,125円〜) 最大15アカウント・税込 | 無料は1アカウント。スモールに無料試用なし。勤怠の法定集計・給与計算は別システムで対応。 公式料金 |
| 2. KING OF TIME | 1人月300円(税別) 初期費用0円・1名から | 30日間試用。直販は月内の登録従業員が課金対象。電子契約・有償支援・専用端末などは別途。 公式料金 |
| 3. ジョブカン勤怠管理 | 1人月200〜500円(税別) 有料最低月2,000円 | 1〜4機能の組み合わせ。工数のみは不可。制限付き無料プランと30日間試用あり。専用機器は別途。 公式料金 |
| 4. タッチオンタイム | 1人月300円(税別) システム初期費用0円 | 全機能・サポート込み。最低人数・最低期間なし。30日間試用。打刻端末は別途。 公式料金 |
| 5. HRMOS勤怠 | 基本:1人月100円(税別) 有料最低: 月額プラン3,000円 年額プラン33,000円 | 登録30名以下は基本機能無料。有給・届出は月100円/人、シフトは月50円/人が追加目安(税別)。組み合わせを要確認。 公式料金 |
| 6. freee勤怠管理 | 1ID月300円 初期費用無料 税区分は要確認 | 試用あり。最低ID数・契約期間は見積もり確認。給与・年末調整のプラン料金を分ける。 公式料金 |
| 7. マネーフォワード クラウド勤怠 | 法人ビジネス:月払い7,980円 年77,760円(月換算6,480円) すべて税別 | 勤怠5名まで。6名目から月300円/名(税別)。初期費用0円・1か月試用。1名・3名向けプランは別条件。 公式料金 |
| 8. マネーフォワード クラウド勤怠Plus | 現行の新規契約:要見積もり | 旧AKASHI。端末・工数管理・初期設定支援・最低人数/期間を含めて確認。旧プランの単価を流用しない。 公式料金 |
| 9. ジンジャー勤怠 | 勤怠の単価・初期費用:要見積もり | 共通案内は製品ごとに月300円〜(税別)。勤怠の確定価格とは別。利用製品・人数・支援範囲・期間で確認。 公式料金 |
たとえば登録10名でジョブカンの出勤管理だけを使う想定なら、200円×10名=月2,000円(税別)です。5名でも最低料金により月2,000円になります。これは公開単価からの計算例で、端末や他機能は含めていません。価格の安さは、必要な機能をそろえてから比べましょう。
チームの条件から候補を絞る
小規模で打刻・集計から始めるなら、HRMOS勤怠の無料枠と保存条件、ジョブカンの機能別料金を比較します。問い合わせ対応や打刻機器も必要なら、KING OF TIMEやタッチオンタイムを含めて試用してください。
夜勤・店舗・複数拠点では、日付をまたぐ勤務、休憩、応援勤務、休暇の自動付与を実例で確認します。KING OF TIME、タッチオンタイム、クラウド勤怠Plusなどで、自社の勤務制度と承認経路を再現できるかが判断材料になります。
給与・人事とまとめるなら、freee勤怠管理、マネーフォワード クラウド勤怠、ジンジャー勤怠の連携範囲を確認します。「連携あり」だけで決めず、深夜時間・休暇コード・締め後の修正がどこまで渡るかを試してください。
在宅チームの会話や案件別の時間も見たいなら、VoicePingを勤怠システムと併用する方法があります。給与用の記録と案件別の作業時間を分け、入力が二重になる場面も確認しておきましょう。
労働時間と個人情報で確認すること
打刻と実際の労働時間を照合
厚生労働省は、PCの使用時間など客観的な記録を基礎に始業・終業を確認する方法を示しています。自己申告と客観的な記録が大きく違う場合は、実態を確認して補正します。アプリのログイン時間や操作量だけで労働時間を決めず、休憩や中抜けも含めた運用が必要です。テレワークの労働時間把握
残業アラートを自社の制度に合わせる
時間外労働の上限は原則月45時間・年360時間ですが、勤務制度や業務による例外、特別条項の条件があります。休日労働との集計区分も確認し、36協定と就業規則に合わせてアラートを設定してください。システムを導入しただけで法令対応が完了するわけではありません。厚生労働省の上限規制案内
有給休暇は付与日と取得日を追う
年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者には、基準日から1年以内に5日を取得させる必要があります。本人の請求や計画的付与で取得した日数も踏まえて管理します。システムでは付与日・取得日・残日数と、期限前の通知を確認しましょう。厚生労働省の年休案内
位置・画像の記録は目的と閲覧範囲を決める
位置情報を記録するGPS打刻、画面画像、Webカメラ画像は、それぞれ取得する情報が違います。必要性を検討し、利用目的・取得タイミング・閲覧権限・保存期間を従業員に説明してください。日常の相談や在席共有に必要な情報と、労働時間の確認に使う情報を分けると、過剰な記録を避けやすくなります。厚生労働省のテレワークガイドライン
試用で確かめる締め処理
実際に起こりやすい勤務例を用意し、従業員・承認者・給与担当の順に確認します。
- 通常勤務、遅刻、休憩の変更、打刻忘れを登録し、修正履歴を確認する。
- 日付をまたぐ勤務と休日勤務で、労働時間・深夜時間の集計を確認する。
- 有給休暇を申請し、承認後の残日数と取得状況を確認する。
- 月次を締め、給与ソフトで読み込んだ人数・時間・休暇コードを照合する。
- 退職・休職・テストアカウントについて、閲覧権限と翌月の課金対象を確認する。
候補を二つか三つに絞り、同じ勤務例で試すと比較しやすくなります。従業員の打刻のしやすさだけでなく、締め日に残る手作業まで確認して選んでください。
よくある質問
勤怠管理ツールは無料で十分ですか?
テレワークではGPS打刻が必要ですか?
勤怠管理ツールだけでリモートワーク管理はできますか?
価格を比較するときの注意点は?
導入時に優先すべき機能は?
関連ガイド
料金と機能の根拠は、各サービスの説明・料金表から公式ページへリンクしています。契約時には必要機能と課金対象人数を伝え、最新の見積もりを確認してください。