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会議を聞きながら理解したいならVoicePing、文書を訳して仕上げたいならファイル翻訳に対応するサービスが候補です。さらに、短い文章をすぐ調べるのか、社内用語をそろえて組織で使うのかで選択肢が変わります。
この記事では、日本の企業が比較しやすい7サービスを紹介します。VoicePingが運営するブログで、掲載順は翻訳精度の順位ではありません。料金と公開仕様の確認日は2026年9月18日です。
音声翻訳と文書翻訳で、必要な機能を分ける
音声翻訳は、話された音声を認識して文字にし、その内容を訳す流れです。聞き取りを誤ると訳文にも影響するため、マイク、周囲の雑音、話し方を含めて確認します。会議アプリとの音声接続や、参加者が字幕を見る方法も選定のポイントです。
文書翻訳では、テキスト入力に加え、Word・Excel・PowerPoint・PDFなどを読み込めるかを確認します。表や図の配置が保たれるか、スキャンした文字を読み取れるか、訳文を編集できるかで、仕上げの手間が変わります。
AI翻訳を仕事に取り入れる3つの場面
- 会議の理解を助ける: 聞き取れなかった発言を文字で追い、質問や確認に使う。
- 資料の下訳を作る: 内容の把握や下書きを早め、担当者は意味と体裁の確認に時間を使う。
- 用語をそろえる: 辞書や過去の訳文を共有し、部署や担当者による表記のばらつきを減らす。
いずれも、修正や確認まで含めて効果を見ます。「翻訳ボタンを押してからの速さ」だけでなく、共有できる状態になるまでの作業を比べましょう。
AI翻訳サービス7選
1. VoicePing:会議音声を文字起こし・翻訳する

VoicePingは、Zoom・Teams・Google Meetなどの会議音声を取り込み、文字起こしと翻訳を表示できます。普段の会議アプリに追加して使いたい場合に向いています。端末と音声入力の設定は、公式の接続手順 を確認してください。
長所は、話が進んでいる間に内容を文字でも確認できることです。一方、完成したWordやPowerPointを、レイアウトごと翻訳して納品するための文書翻訳サービスとは用途が異なります。雑音や複数人の同時発話、固有名詞による認識違いもあるため、重要な数字は会議中に復唱して確認します。
無料プランのオンライン翻訳は月90分です。チーム向けのスモールプランは15アカウントまで登録でき、月450分のオンライン翻訳枠をワークスペース内で共有します。各人に450分ずつ付くわけではありません。通常プランのリスナー枠は組織内向けで、外部参加者への字幕配信にはイベントプランの確認が必要です。プランと料金
2. Google翻訳:短い文章や旅行先の表示をすぐ調べる

Google翻訳は、短いメールや説明文をすぐ調べたいときの候補です。テキスト、音声、カメラ、ドキュメント、ウェブサイトなどの翻訳を案内しています。出張先で看板を確認し、帰社後に資料の概要をつかむ、といった使い分けができます。公式の機能紹介
言語と機能、端末によって対応は異なります。言語パックをダウンロードできても、音声やカメラを含む全機能が同じ条件でオフライン動作するとは限りません。また、無料サービスの利用と、会社が必要とする管理・契約・データ保護の要件は別に確認します。
一般向けGoogle翻訳は無料ですが、業務システムへ組み込むCloud Translation APIは別のサービス・料金体系です。「無料で使える翻訳」と「社内システムから自動で大量に翻訳する契約」を混同しないようにしましょう。
3. DeepL:文章とファイルを訳し、チームで管理する

DeepLは、文章や文書ファイルの翻訳に、用語集やチーム管理を組み合わせたい場合に候補になります。現在の翻訳ツール向け有料プランはIndividual、Team、Business、Enterpriseです。旧プラン名を前提にせず、現在の契約内容で比較します。プラン別の機能と料金
Teamには、1人あたり月100万文字・月20ファイルの枠、用語集、チーム管理などが含まれます。文書を訳す量が月によって変わる会社では、平均だけでなく繁忙月のファイル数も数えましょう。文字数の枠が残っていても、ファイル数など別の制限に達する場合があります。
有料プランの「データを訓練に使わない」という案内を、無料版を含むすべての利用へ広げて解釈しないことも大切です。APIには別の料金区分があります。また、現行プランにはDeepL Voiceの利用枠の案内もあるため、会議用途を検討するなら翻訳ツールのファイル枠とは別に、Voiceの対象機能と分数を確認してください。
4. みらい翻訳 FLaT:組織で文書翻訳と辞書を使う

FLaTは、企業で文書翻訳や辞書を利用するためのサービスです。複数部署へ展開する場合に、個人がばらばらに契約する方式と比較できます。翻訳の利用量に上限があるプランと、定額プランから選びます。製品機能
ボリュームプランの最小枠は、年12万ワードで年額12万円(税別)、最大500アカウントです。日本語・中国語・韓国語は2文字を1ワードとして数えるため、原文の文字数をそのまま英語の単語数と比べないようにします。アンリミテッドプランは月額25万円(税別)からですが、処理量の制限までなくなるわけではありません。公式料金と換算方法
SSO(社内の認証基盤を使ったログイン)、音声翻訳、APIなどはオプションとして案内されています。必要な機能をすべて基本料金内と考えず、使う人数、月ごとの翻訳量、追加機能を指定して見積もりを確認しましょう。
5. COTOHA Translator:企業の資料をファイルで翻訳する

COTOHA Translatorは、テキストやOfficeファイル、PDFなどを翻訳する法人向けサービスです。辞書を使って用語をそろえ、訳したファイルを社内で確認する用途に向いています。会議音声を認識して議事録を作るCOTOHA Meeting Assistとは別製品です。公式の製品情報
対応形式でも、入力と出力が同じとは限りません。たとえばPDFの翻訳結果はWord形式で出力されるため、最終資料の配置や改行を見直す必要があります。日本語・英語・中国語の翻訳に加え、その他言語にはオプション条件があるので、必要な言語の組み合わせを確認します。
下表はベーシック10IDのうち、IPアドレス認証なしタイプの価格です。月額表示でも最低利用期間があります。公式では開始月から11暦月後の月の1日までとし、1月開始なら12月1日までという例を示しています。途中解約やID数削減には残余期間の料金相当の違約金が生じるため、短期利用でもこの条件を確認してください。
6. T-4OO:専門文書の訳文を確認・編集する

T-4OOは、専門分野の文書翻訳と、その後の編集を重視する企業向けの候補です。公式が案内する「2,000」は対応する専門分野の数であり、登録できる単語数ではありません。ブラウザー上で原文と訳文を見比べ、辞書や訳語の一括置換を利用できます。対応分野と編集機能
社内の過去の訳文や用語を再利用できる点が長所ですが、専門分野に対応していることは、その会社の文書が無修正で使える保証にはなりません。否定や条件節、単位などを担当者が確認し、公開された事例の精度を自社文書へそのまま当てはめないことが大切です。
料金は見積もりで確認します。熟考モードは従来のモードよりワード消費量が多く、実行前に消費量を表示する案内があります。単価だけでなく、採用するモードと翻訳量をそろえて見積もりを比較しましょう。熟考モードの案内
7. MTrans Team:辞書と過去の訳文をチームで共有する

MTrans Teamは、複数の翻訳エンジン、辞書、翻訳メモリをチームで利用するサービスです。翻訳メモリとは、過去に確認した原文と訳文の組を保存し、同じ文や似た文で再利用する仕組みです。製品マニュアルなど、改訂のたびに似た文章が出る仕事に向いています。機能と契約プラン
利用できるエンジンや連携条件は確認が必要です。特にDeepLとの連携には別契約の条件があり、すべてのエンジンの有料機能が基本料金に含まれるとは限りません。ファイルのサイズや文字数も、利用するエンジンなどで上限が異なります。
カンパニープランは5人で月額換算13,000円(税別)、年間払いです。初年度には初期費用10万円(税別)がかかります。SSOやIPアドレス制限、ドキュメント自動削除などのセキュリティオプションはエンタープライズプランの対象で、カンパニープランには設定できません。必要な管理機能を決めてから価格を比較しましょう。
料金比較:支払額と利用枠を一緒に見る
日本向けの公開価格を掲載しています。年払いの月額換算、契約全体の料金、1人あたりの料金を分けました。キャンペーン、追加機能、必要人数による総額は契約時に確認してください。
| サービス・プラン | 料金・支払い | 利用枠・条件 |
|---|---|---|
| 1. VoicePing スモール | 月払い6,325円/契約。 年払い49,500円(月額換算4,125円)。税込。 | 15アカウント。オンライン翻訳は月450分を共有。別の無料プランは月90分・利用者1人。 公式料金 |
| 2. Google翻訳 一般向けサービス | 無料。 | 対応は言語・機能・端末による。Cloud Translation APIは別契約。 公式の機能紹介 |
| 3. DeepL Team | 月払い4,500円/人。 年払い45,000円/人(月額換算3,750円)。税込。 | 月100万文字・20ファイル/人。30日間の試用あり。必要席数と更新条件は購入時に確認。 公式料金 |
| 4. みらい翻訳 FLaT ボリュームプラン | 最小枠は年額120,000円/契約。税別。 | 年12万ワード、最大500アカウント。日中韓は2文字で1ワード。SSO・音声・APIなどはオプション。 公式料金 |
| 5. COTOHA Translator ベーシック10ID・IP認証なし | 月額88,000円/契約。税込。 初期費用0円。 | 10ID。最低利用期間あり(1月開始の例では12月1日まで)。途中解約・ID削減の違約金に注意。 公式料金・契約条件 |
| 6. T-4OO | 個別見積もり。 | モードによってワード消費量が異なる。翻訳量・人数・期間を指定して確認。 公式の問い合わせ先 |
| 7. MTrans Team カンパニー・5人 | 年額156,000円(月額換算13,000円)。 初期費用100,000円。初年度合計256,000円。税別。 | 年間払い。人数の削減は更新時のみ。14日間の試用あり。セキュリティオプションは別プラン。 公式料金・条件 |
導入前に確認する4つのポイント
自社の資料と音声で、修正の量を見る
試用では、社内規程上アップロードできる同じ資料を各候補で使います。たとえば表を含む製品説明を1つ選び、製品名、数値、否定表現、条件、図表の崩れを担当者が記録します。これは比較の進め方の例であり、本記事で精度を実測した結果ではありません。
会議用の候補は、文書と別に試します。実際の端末・マイク・会議アプリで、相手の発言を取り込めるか、文字を読む間に会話へ戻れるかを確認しましょう。必要な参加者への共有も、導入するプランで確かめます。
必要な言語と入力方法を組み合わせて確かめる
対応言語の総数だけでは、目的の使い方ができるか判断できません。日本語から英語、英語から日本語などの向きと、音声、テキスト、PDF、カメラの入力方法を組み合わせて確認します。言語の地域差や話者のアクセントがある場合も、実際に近い音声を試用に含めます。
辞書と翻訳メモリの役割を分ける
辞書は「この製品名をこう訳す」といった単語や表現をそろえる機能です。翻訳メモリは、確認済みの文章の組を再利用する機能です。どちらも登録しただけで常に正しくなるとは限りません。登録・修正できる人、共有範囲、古い用語の更新方法を決めて運用します。
保存・削除・学習利用を契約単位で確認する
入力した文書を誰が扱えるか、どこに保存されるか、いつ削除されるか、学習に使われるかを確認します。法人向けでも、SSOやIP制限が追加契約のことがあります。「有料版だから安全」とまとめず、自社の規程を満たすプランと設定を選びましょう。
Fujitsu Translation Serviceを検討していた方へ
旧記事で紹介した製品URLは、確認時点では富士通の企業サイトへ移動します。過去の製品資料はありますが、現在の新規契約向けの提供条件を確認できなかったため、上の7サービスの比較には含めていません。これはサービス終了を断定するものではありません。既存契約の利用や新規導入については、富士通の担当窓口へ確認してください。富士通の公式サイト
会議と文書、それぞれの仕上がりで選ぶ
会議中に理解を補いたいなら、VoicePingで音声入力と字幕の見え方を確認します。資料を仕上げたいなら、Google翻訳やDeepLに加え、辞書・共有・契約条件が合う法人向けサービスを比較しましょう。
最終的には、担当者が確認を終えるまでの手間と、必要な人数・機能を含む支払総額で決めます。翻訳の出力だけを見ず、現場で使えるところまで試すことが選定の近道です。