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Business Japanese Communication

「取り急ぎ」は失礼?意味・言い換えとビジネスメール例文

VoicePing編集部
短い便箋を入れた封筒と長い手紙を緑のリボンでつなぎ、そばに時計を置いた静物
この記事の内容

「取り急ぎ」は、急いで一報を伝えるときの表現です。使っただけで一律に失礼になるわけではありません。 ただし、「取り急ぎご連絡まで」だけでは、相手にしてほしいことや、次の連絡があるのかが伝わらない場合があります。

取引先へのメールで迷ったら、用件を先に書き、「ご報告いたします」のように文末まで整えましょう。詳しい説明を後に送るなら、その時期も添えます。この記事では、意味と使いどころを整理し、そのまま組み立ての参考にできるメール例文を紹介します。

「取り急ぎ」は、急いで伝える気持ちを表す

小学館『デジタル大辞泉』は、「取り急ぎ」を「いそぎ」を強める語として説明しています。手紙文で使う表現で、メールでは、まず必要な情報を早く伝える場面によく合います。「取急ぎ」の辞書項目

たとえば会議の議事録を整える前に、決まった日程だけを知らせたいときです。「取り急ぎ、次回の日程をご報告いたします」と書けば、まず一報を届ける意図を示せます。

「取り急ぎ」は、相手に早い対応を命じる言葉ではありません。返信を急いでほしいなら、「本日17時までにご回答いただけますか」のように、依頼する内容と期限を明示します。自分が急いで知らせることと、相手に急いでもらうことは分けて書きましょう。

目上の人には、言葉より用件と文末を整える

「取り急ぎ」自体は敬語ではありません。丁寧さは、続く表現や伝える内容、相手との関係も含めて決まります。上司への短い速報と、初めて連絡する取引先への謝罪では、同じ結び方が合うとは限りません。

「ご連絡まで」は慣用表現。迷ったら述語を添える

「取り急ぎ、ご連絡まで」は実際に使われる結びです。厚生労働省の委託事業で作られた研修テキストにも例として載っています。この資料は一つの使用例を示すもので、どんな相手にも適するという意味ではありません。研修テキスト「女性のためのステップアッププログラム」PDF・107ページ

一方、短く切った文末をそっけなく感じる人もいます。社外メールや改まった連絡では、「取り急ぎ、ご連絡いたします」と書き切ると、丁寧に整えやすくなります。急ぎであることをわざわざ添える必要がなければ、「日程変更をご連絡いたします」だけでも十分です。

場面に合わせた書き出し・結びの選び方
場面使える表現一緒に伝えること
決まったことを先に報告取り急ぎ、決定事項をご報告いたします。決定事項と、確認中の事項
資料の受領を知らせる資料を受領しました。ありがとうございます。内容の確認が済んでいるか、返答の予定
予定の変更を知らせる会議の開始時刻が変更になりましたので、ご連絡いたします。変更前後の日時と、相手に必要な対応
お礼・お詫びを伝えるありがとうございました。/申し訳ございません。感謝や謝罪の対象、必要な次の対応

報告・受領・日程変更のメール例文

以下は架空の業務を想定した記入例です。宛名、案件名、日時、共有先を実際の内容に置き換えてください。社外向けでは、普段使っている会社名・氏名の署名も付けます。

会議後の速報:決定事項と確認中の事項を分ける

件名:【速報】導入打ち合わせの決定事項

[宛名]様

お世話になっております。[会社名]の[氏名]です。
本日の打ち合わせで決まった内容を、取り急ぎご報告いたします。

決定事項

  • 試用の開始日:10月1日
  • 対象:営業チームの5名

確認中の事項
初回説明会:日時を確認中

説明会の候補日と議事録は、9月18日15時までにお送りします。
現時点では、ご対応いただく事項はございません。

引き続き、よろしくお願いいたします。
[署名]

未決定の日程を、決定事項に混ぜないのがポイントです。「詳細は後ほど」だけで済ませず、送れる見込みのある日時を書きます。相手の作業が必要なら、対応内容と期限も添えましょう。

資料の受領:受け取ったことと、内容の承認を区別する

件名:Re: お見積書のご送付

[宛名]様

お世話になっております。[会社名]の[氏名]です。
お見積書を受領しました。ご送付ありがとうございます。

内容を確認し、9月18日17時までに回答いたします。
まずは受領のご連絡を申し上げます。

[署名]

受領しただけで、まだ金額や条件に同意していない場合は、その状態が分かるようにします。この例では「取り急ぎ」を使わず、先に受領を知らせる目的を伝えています。

日程変更:変更前後を並べ、必要な返答を示す

件名:【時刻変更】9月18日の定例会議

関係者の皆様

9月18日の定例会議は、開始時刻が変更になりました。
取り急ぎ、ご連絡いたします。

  • 変更前:9月18日
    10:00〜10:30
  • 変更後:9月18日
    11:00〜11:30
  • 参加先:[会議URL]

参加が難しい方は、本日17時までにお知らせください。
カレンダーの招待も更新しました。

[署名]

「時刻が変わりました」だけでは、古い招待を見た人が迷います。メールとカレンダーをそろえ、会議URLも確認してください。海外の参加者がいる場合は、日本時間などのタイムゾーンを添えます。Zoomの招待URLを共有する方法 も参考になります。

お礼・お詫びは、具体的な内容を添える

お礼を早く伝えることは大切です。ただ、「取り急ぎお礼まで」だけでは何に感謝しているかが薄くなります。商談や面接の後なら、話してもらった内容や、役立った点を一文加えましょう。

お礼の記入例

本日はお時間をいただき、ありがとうございました。導入時の課題を具体的に伺い、検討すべき点が明確になりました。ご依頼の比較資料は、9月18日までにお送りします。

感謝だけで用件が完了するなら、無理に次の連絡を約束する必要はありません。追加資料などの依頼を受けているときに、その対応予定を添えます。

返信が遅れたときは、まず遅れを詫びる

返信を待たせた後に「取り急ぎ」とだけ書くと、遅れへの説明が抜けて見えることがあります。「何日過ぎたら使用禁止」と考えるより、相手が待っている回答と、お詫びを先に伝えましょう。

お詫びと中間報告の記入例

回答が遅くなり、申し訳ございません。ご質問いただいた対応時期は、現在、担当部門に確認しております。9月18日15時までに、確認できた状況を改めてご連絡いたします。

調査が終わっていない段階では、未確認の原因や完了日を断定しません。解決の日時を約束できなくても、次に状況を知らせる時刻は検討できます。

続報があるなら、内容と時期を約束する

続報の要否は、未回答の質問や約束が残っているかで判断します。詳しい資料を後で送ると伝えたなら、その約束を果たす連絡が必要です。まずは、相手に何を待ってもらうのかを確認します。

「確認でき次第、ご連絡します」では、受け手はいつ予定を決められるか分かりません。目安を出せるなら「明日17時までに、確認状況をお知らせします」と書くと、次の連絡を待ちやすくなります。

約束した時刻までに結論が出なければ、その時点の状況と次の見込みを連絡しましょう。受領確認だけで終わる用件なら、「資料を受領しました。ありがとうございます」と完結させるほうが明快です。

言い換えは「まずは」か、用件そのものを選ぶ

「取り急ぎ」の代わりに使う表現と注意点
表現例文使いどころ
まずはまずは資料を受領した旨、ご連絡いたします。複数の対応のうち、最初に知らせることを示す
ご報告いたします本日の決定事項をご報告いたします。急ぎかどうかを添えず、用件をそのまま伝える
略儀ながら略儀ながら、メールにてお礼申し上げます。本来の丁重な挨拶に代え、メールなどで伝える。日常の速報には改まりすぎる場合がある

言葉を一つ置き換えても、用件が曖昧なままでは伝わりません。「まずはご連絡まで」に直すだけで終わらず、必要な日時、相手に頼むこと、続報の有無を確かめてください。

会議の速報は、決定事項を確かめてから送る

VoicePing会議ログの公式製品ページ。顧客との会話を記録し、AI要約と元の発言を確認する機能の紹介
VoicePingの会議ログでは、AI要約と元の発言を照合しながら、次の対応を確認できます。 VoicePing会議ログの公式製品ページ

会議の直後は、提案段階の内容を「決まったこと」として送ってしまわないように注意します。VoicePingでは会話を文字に起こし、会議ログのAI要約で要点や対応事項を整理できます。送信前に元の発言も読み返し、担当者・日付・未決定の事項を照合しましょう。会議ログとAI要約の使い方

対応するAIツールとMCPで接続済みなら、閲覧できる議事録からフォローアップメールの案を作る手順もあります。MCPは、AIと外部ツールをつなぐ仕組みです。作成した案は内容を確認してからメールソフトへ貼り付け、自分で送信します。会議後のメール案を作る公式ガイド

送信前に「相手が次に動けるか」を確認する

文末を整えたら、次の点を見直します。

  • 件名と冒頭で、何の連絡か分かる。
  • 決まった内容と、確認中の内容を区別している。
  • 相手の返答や作業が必要なら、内容と期限を書いている。
  • 続報を約束した場合は、連絡する内容と時期を示している。
  • 添付ファイルや共有URLを、相手が開ける状態にしている。

「取り急ぎ」は、早く知らせたい気持ちを添える言葉です。使うか迷うときは省いても構いません。短いメールでも、必要な情報と次の対応が分かれば、相手への配慮は伝わります。

「取り急ぎ」のよくある質問

上司や取引先に「取り急ぎ」と書いてもよいですか?
急いで一報を伝える場面では使えます。ただし、この言葉自体が敬語というわけではありません。取引先には「取り急ぎ、日程変更をご連絡いたします」のように文末まで書き、必要な情報を添えましょう。迷う場合は「日程変更をご連絡いたします」と用件から書いても伝わります。
「取り急ぎご連絡まで」というメールには返信が必要ですか?
結びの言葉だけでは判断できません。出欠や内容確認を求められていれば回答します。情報共有だけでも、受領を知らせる必要がある場面では「承知しました。ご連絡ありがとうございます」と短く返信できます。「返信不要」と書かれている場合は、その意向を尊重しましょう。
「取り急ぎお礼まで」は失礼ですか?
早く感謝を伝える意図はありますが、関係や場面によっては簡略な印象になります。商談や面接の後は、何に感謝しているかを具体的に書き、「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」と結ぶと伝わりやすくなります。
「取り急ぎ」を使ったら、必ずもう一度連絡するのですか?
続報が必要かは、まだ伝えていない情報や約束があるかで判断します。「詳細は後ほど」と書いたなら、約束どおりに連絡しましょう。受領確認だけで用件が完了する場合は、「資料を受領しました。ありがとうございます」と書けば、不要な続報を待たせずに済みます。
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