AI×MedTech 2026 リアルタイム翻訳導入事例 | VoicePing メインコンテンツへスキップ
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ピッチから個別商談まで:AI×MedTechがSTATION Aiでリアルタイム翻訳を活用した方法

VoicePing編集部 8 分で読めます
STATION Aiのイベント会場を背景に、Lydia Liu氏とVoicePingのKai、Akashを配したAI×MedTech 2026導入事例
STATION AiでのAI×MedTechピッチプログラム終了後に実施したFormula Consultingへのインタビュー。左からLydia Liu氏、Kai、Akash。人物画像は提供されたオンライン会議のスクリーンショットから復元し、会場背景で個人を特定できる来場者の顔には局所的なプライバシーぼかしを施しています。
この記事の内容

名古屋で開催されたAI×MedTech 2026にて、Formula Consultingがスタートアップピッチと個別商談でVoicePingの日英リアルタイム翻訳を活用した事例を紹介します。

国際的な医療テクノロジーイベントでは、必要とされる言語対応が場面ごとに変わります。ある時はスタートアップの創業者が満員の会場に向けて英語でピッチを行い、その後は日本のヘルスケア企業と向かい合って、協業の可能性を一対一で話し合うこともあります。

こうした状況のもと、愛知県と藤田医科大学が2026年7月27日から8月5日まで共同開催したのが、AI×MedTech Asia Innovation Challenge 2026(AI×MedTech アジアイノベーションチャレンジ)です。スタートアップ向けピッチプログラムには国内外19社が参加し、名古屋のSTATION Aiでピッチと、医療機関・医療機器企業との個別マッチングを行いました。

VoicePingは、スタートアップの発表時には会場の共有画面に翻訳字幕を表示し、個別商談では日英の音声翻訳を提供することで、両方のコミュニケーション場面を支援しました。本記事では、愛知県から委託を受けてピッチプログラムを運営したFormula Consulting(フォーミュラ総合研究所株式会社)のチームに、スムーズだった点、イベント会場ならではの課題、今後期待する改善について伺いました。

2つのイベント形式、1つの多言語コミュニケーション課題

— Formula Consultingの事業と、今回のピッチプログラムの内容を教えてください。

Formula Consulting: 当社はコンサルティング会社で、クライアントの多くは日本企業です。今回、参加スタートアップ向けに大きく2つのプログラムがありました。ピッチプレゼンテーションと、日本のヘルスケア企業・医療機器企業との個別商談です。

この2つの形式では、必要な言語支援も異なりました。ピッチでは、会場全体が大型画面の翻訳字幕を追いやすいことが重要です。一方、個別商談では、日本語と英語をまたいで両者が直接対話できることを優先しました。

Formula Consultingは、愛知県の公式情報でピッチプログラムの委託運営事業者として記載されています。チャレンジ全体には、藤田医科大学が運営する大学生向けの別のアントレプレナーシッププログラムも含まれていましたが、VoicePingの顧客インタビューと本記事が対象とするのは、STATION Aiで実施されたスタートアップのピッチおよび個別マッチングプログラムのみです。

AI×MedTechの登壇者と、英語および日本語のリアルタイム字幕を来場者に表示する大型画面。 英語の発話と日本語の翻訳字幕を左右に表示し、会場全体で共有したAI×MedTechのセッション。

VoicePing導入経験者からの紹介

— イベント前に、VoicePing以外の翻訳手段も比較しましたか。

Formula Consulting: チームメンバーの一人が、別のプロジェクトでVoicePingを利用した経験があり、今回の利用を勧めました。このイベントでは、ほかの製品との比較検討は行っていません。

その紹介をきっかけに、支援が最も必要な2つの場面、すなわち会場に向けたプレゼンテーションと、マッチングテーブルでの直接対話に合わせて導入しました。

AI×MedTechのイベント表示と来場者向けアクセス用QRコードの前に立つVoicePingのAkash。 8月5日のAI×MedTech会場に立つVoicePingのAkash。背後にはイベント表示とVoicePingへのアクセス用QRコードが見えます。VoicePingの現地チーム提供写真。

ピッチ画面は「全体としてスムーズ」

— スタートアップの発表中に表示された翻訳字幕はいかがでしたか。

Formula Consulting: 全体として、かなりスムーズでした。個々の単語では認識の問題が時折あり、完全に正確というわけではありませんでしたが、話し手が伝えようとした意味は概ね字幕で伝わっていました。

— 固有名詞は特に認識しにくいと感じましたか。

Formula Consulting: 固有名詞という分類だけが特に不正確だとは感じませんでした。システムが発音を拾いにくい単語で認識率が下がる傾向があったように思います。日本語の音が誤って認識されることは時折ありましたが、固有名詞が独立した弱点として目立ったわけではありません。

字幕の大きさ、レイアウト、更新速度について、チームから目立った問題は報告されませんでした。フィードバックはより具体的で、全体の流れは読み取れた一方、個々の認識ミスには改善の余地があるというものでした。

AI×MedTechで登壇する愛知県知事の大村秀章氏。メイン画面にはVoicePingのQRコード、隣の画面には日英のリアルタイム字幕が表示されている。 愛知県知事の大村秀章氏がAI×MedTechの来場者に挨拶する様子。VoicePingへのQRアクセスと日英字幕が隣接画面に表示されています。

個別商談で明らかになった会場音響の課題

— 個別マッチング商談でのVoicePingの使い心地はいかがでしたか。

Formula Consulting: 双方のコミュニケーションに役立ち、翻訳品質も全体として許容できるものでした。より難しかったのは周囲の環境です。同じ空間で多数の商談が同時に進んでいたため、周囲の会話が音声の拾い方に影響することがありました。

これは運用上、重要な違いです。翻訳品質は言語モデルだけで決まるものではなく、システムに届く音声にも左右されます。同じ言語ペアであっても、管理されたプレゼンテーション環境で使うピッチ用マイクと、オープンスペースで複数の会話が同時に行われる状況とでは、音響条件が異なります。

今回のフィードバックから、今後のマッチングイベントに向けた実務的な示唆が得られます。会場レイアウト、マイクの配置、テーブル間の距離は、翻訳とは無関係な会場設備ではなく、翻訳環境の一部として計画する必要があります。

大型共有画面が来場者の視線を集めた

— 来場者はQRコードを使い、自分のスマートフォンで翻訳を確認していましたか。

Formula Consulting: 来場者からの直接的なフィードバックはまだ収集中だったため、共有できるアンケート回答はありませんでした。私たちが見た範囲では、多くの方が大型画面の翻訳字幕を見ていました。QRコードも用意していましたが、スマートフォン表示を利用している方は比較的少ないようでした。

この観察結果は、モバイル表示が不要という意味ではありません。来場者の行動がイベント形式に沿っていることを示しています。参加者がもともと登壇者やスライドを見ているピッチ会場では、見やすく配置された共有翻訳画面が自然な注視点になります。一方、より近くで見たい方や自分のペースで確認したい方にとって、個人端末からのアクセスは引き続き有用です。

インタビュー時点では主催者がフィードバックを収集中だったため、本記事では測定済みの満足度や正式な来場者成果を示していません。

STATION AiでAI×MedTechのメインステージと隣接する二言語字幕画面を見る来場者。 STATION AiのAI×MedTech会場で、メインステージと隣接する日英字幕画面を見る来場者。

次の要望:プレゼン資料と字幕を同じ画面に

— 今後のイベントで、さらに便利になると感じる点はありますか。

Formula Consulting: 個別商談では、翻訳字幕とプレゼン資料を同じ画面に表示できると、より便利だと思います。現在、VoicePingはブラウザで動作し、話し合っている資料は別のページやアプリケーションで開くことがあります。そのため、両方を同時に見るのが難しくなります。

要望は具体的です。新たな翻訳性能に関する主張ではなく、会話の中に翻訳をより使いやすく配置することです。スタートアップが図表、製品画像、臨床ワークフローを説明する際、双方が資料と翻訳された発話を、画面を何度も切り替えずに確認できる必要があります。

VoicePingは、これを提供予定機能の確約ではなく、製品へのフィードバックとして受け止めています。顧客が求めているのは、共有コンテンツとライブ字幕を同時に表示できるプレゼンテーション用オーバーレイ、または左右並列の表示体験です。

今後VoicePingが活用され得る場面

— VoicePingを再び利用することを検討しますか。

Formula Consulting: 今後、同様のイベントを運営する際には検討したいと思います。現時点で、ほかに具体的にお伝えできる利用予定はありません。

これは更新利用の発表よりも意図的に控えめな回答です。国際的なピッチと日本企業とのマッチングを組み合わせる同様のイベントには適合すると考えられていますが、次回導入について公の確約があったわけではありません。

要点

  • 2つの場面に2つの提供方法が必要でした。 スタートアップのピッチでは共有画面の字幕を、個別マッチング商談では音声翻訳を活用しました。
  • ピッチでの体験は全体としてスムーズでした。 主催者は、時折単語の認識ミスはあったものの、字幕で意図した意味は伝わったと述べています。
  • マッチングでは音響条件が重要でした。 同じ会場で複数の会話が同時に行われることで、音声の拾い方に影響が出る場合がありました。
  • QR導線より会場画面が注目を集めました。 これは主催者による観察であり、測定された利用率ではありません。
  • 最も明確な製品要望は画面上の統合でした。 ライブ字幕とプレゼン資料を同じ画面で見られることが求められています。
  • 今後の利用は可能性であり、確約ではありません。 Formula Consultingは、同様のイベントでVoicePingの利用を検討するとしています。

概要

イベントAI×MedTech Asia Innovation Challenge 2026
全体開催日程2026年7月27日〜8月5日
ピッチプログラム日程2026年8月4日〜5日
会場STATION Ai(愛知県名古屋市)
ピッチプログラムの規模7月21日時点で19社(国内8社、海外11社)
顧客Formula Consulting(フォーミュラ総合研究所株式会社)、愛知県から委託を受けたピッチプログラム運営事業者
利用場面スタートアップのプレゼンテーションと個別ビジネスマッチングでのライブ翻訳
提供方法共有画面の字幕、個人端末からのQRコードアクセス、マッチングテーブルでの音声翻訳
使用言語日本語と英語。翻訳方向はイベント内の場面により異なる
主催者の評価ピッチ字幕は全体としてスムーズで意味が伝わった一方、同時進行の商談が音声取得に影響する場合があった
来場者からの評価8月17日のインタビュー時点では収集中
改善要望ライブ翻訳字幕とプレゼン資料を同じ画面に表示すること

Formula Consultingについて

Formula Consultingの英語名と日本語の社名を組み合わせたロゴ。 Formula Consulting公式ロゴ。

Formula Consulting(フォーミュラ総合研究所株式会社)は、日本企業をはじめ、アジア各地のクライアントにサービスを提供するクロスボーダーコンサルティング会社です。調査、戦略、実行支援まで幅広く手がけています。愛知県の公式情報では、AI×MedTechピッチプログラムの問い合わせ対応および運営を担う委託事業者として記載されています。

多言語ピッチ・マッチングイベントを企画していますか?

VoicePingは、プレゼンテーション、セミナー、対面会話にリアルタイム翻訳を提供します。来場者は共有画面で翻訳字幕を確認できるほか、アプリをインストールせずにQRコードから自分の端末で参加できます。

イベント向けVoicePingについて詳しく見る。


2026年8月17日、Formula Consultingのイベント運営チームにインタビューを実施しました。インタビューではライブ翻訳を使用し、顧客の回答は英語に翻訳したうえで、長さと読みやすさのために軽微な編集を行っています。提供された文字起こしでは顧客側の個々の発言者を確実に識別できなかったため、組織名で回答を表記しています。

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